キベベワールド

「メガネの一心堂」の店長が、タメになること・ならないことをつづります

溝が掘れない

こんな検索ワードがありました。

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同じかたが、言葉を変えて検索されたのかもしれません。

恐らく、レンズのコバに溝を掘り

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そこに糸を這わせる

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ナイロールフレームの加工をしたいのだけれど、その溝が掘れないということでしょう。

検索されたのがユーザーさんであれば、自分はナイロールフレームで作りたいのだけれど、眼鏡店で「あなたの度数では作れない」「あなたの希望するレンズでは作れない」などと言われた、とか。

レンズの素材でいえば、当店ではガラスレンズへの溝掘りはお断りしています。
また、作製方法によりますが、偏光レンズもお断りする場合があります。
その他の、一般的なプラスチックレンズであれば、通常は問題ありません。

度数に関して言えば、溝を掘ることだけを考えるのなら、特に問題はありません。
ただし、以前お話ししたように「溝を掘るために必要なコバ厚」というのがありますので、そこは考慮する必要があります。

弱度の近視の場合の上下方向や、遠視の場合の耳側あたりは、往々にして薄くなりがちです。
そういう場合は、その部分へ溝を掘るのに十分な厚みを持たせてレンズをオーダーすれば済みます。

ですが、そういうオーダーをする場合、メーカー在庫ではなくなりますので、メーカーからお店へのレンズの納入価格が上がります。
それに伴って販売価格が上がるお店もあります。(当店は、コバ厚を確保するための料金加算はありません)
在庫品ではないので、納期もかかります。
コバ厚が増えるということは、レンズの厚みや重さも増えます。

もし、納入価格が上がってしまうのをお店が嫌がる(メーカー在庫品を売りたい)のであれば「その度数では、溝掘りできません」と言うでしょう。
もし、お客様に今日中に欲しいと言われても、納期がかかるのであれば「無理です」ということになるでしょう。

あるいは、今使っているメガネフレームが壊れてしまったので、ナイロールフレームにレンズを入れ替えたい、という場合は、そのレンズ自体に十分なコバ厚がなければ「溝掘りできません」となります。

以上のことから、一般的なプラスチックレンズに関しては、十分なコバ厚があれば溝は掘れますが、コバ厚が十分でなければ、コバ厚を確保するために

・販売価格について、加算料金が生じるお店もある
・納期が余分にかかる
・レンズの厚み・重さが増える

といったことにご理解をいただけるのであれば、度数は気にしなくてもいいことがほとんどではないかと思います。

ただし、強度近視の場合、フレームによるコバの目隠し効果がない(レンズのコバがむき出しになる)ため、厚みが目立つというデメリットは考えられます。

また、どれくらいの度数ならメーカー在庫レンズでも溝掘りできるかというのは、選ばれるフレームの玉型サイズや光学中心(アイポイント)の位置などによって異なるので、一概には申し上げられないこともご理解ください。



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  1. 2016/11/06(日) 23:44:47|
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