キベベワールド

「メガネの一心堂」の店長が、タメになること・ならないことをつづります

LEDが辛い

当店のお客様で、LEDが苦手なかたがいらっしゃいます。
細かくいうと、LEDを照明として使われている室内にいるのが辛い、ということです。

原因は、LEDのフリッカー(ちらつき)です。

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参考: キクチ眼鏡専門学校テキスト 『視覚生理学Ⅰ 4th edition』

多くのLEDは、とても短い間隔で、点いたり消えたりしています。
その間隔(周波数)がとても短いために、常時点灯しているように見えるかたがほとんどなのですが、そのかたは、その点いたり消えたりが見えてしまうそうです。

たとえば、蛍光灯が切れかかっているときの不安定な状態の部屋で作業をして、心地いいと感じる人は少ないと思います。
LEDのちらつきを感じるということは、そういう視覚的なノイズがずーっと体に影響を与えていることになるので、調子が悪くなるのは当たり前だと思います。

最近は、鉄道車両の照明にもLEDが使われているものが増えてきており、そのかたは日々の通勤にも苦痛を感じるようになりました。
鉄道会社に訴えても、何の対策をしてくれるわけでもなく、どうにもなりません。

「そんなお申し出をされるのは、あなたが初めてです」
みたいな感じで、終わってしまうのでしょう。


ただ、同じLEDでも、間接照明なら何とか耐えられるそうです。

照明にお詳しいかたなので、いろいろ話を伺いましたが、そもそもLEDは、通常の蛍光灯のような使いかた(天井から真下を照らす)ではなく、間接照明として使うのが正しいとのこと。

ホテルや店舗の照明も、LED(間接照明でない)に切り替わりつつある昨今、これからどうしよう、と本当に心配されています。

この問題は、このかただけに関係するものではないと思います。
恐らく同じようなかたが、実はかなりいるのではないでしょうか。

このかたは、ご自身が照明のことをわかっているので、体調不良の原因をLEDと判断することができましたが、一般のかたはそれに気づかず、「なぜか調子が悪い」という不定愁訴として片づけられてしまっているかもしれません。
これを「感覚過敏の1つ」とするのであれば、発達障害を疑われている・診断されている子供さんの中にも、LEDとの相性が悪いケースは一定数あるのではないかと思うのです。

では、これに対して、眼鏡店として何ができるかというと、実際のところ、対応は難しいように思います。
カラーレンズで眩しさは低減できても、フリッカーそのものが消えるわけではないからです。
LEDそのものを何とかしないことには、解決にならないように思います。

現時点においては、こういうケースがあるのだということを知っておくこと、伝えていくことが大切かと。


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  1. 2016/11/02(水) 23:45:02|
  2. 視機能・視覚・検査など
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