キベベワールド

「メガネの一心堂」の店長が、タメになること・ならないことをつづります

理論と実際

名古屋とアメリカでの勉強を終え、他社さんで10ヶ月ほど研修をさせていただき、自店で働き始めたのが2003年。

気がつけば丸14年です。

超頭でっかちな状態で業界に入ったわけですが、理論通りにはいかないこと、たくさんあります。

たとえば、眼鏡学校では「まず基本となるのは屈折異常の矯正である」と教わりました。

その考え方は、もちろんアメリカでも同じです。

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『Clinical Management of Binocular Vision』 Mitchell Scheiman / Bruce Wick著 より

ここでいう「屈折異常の矯正」というのは基本的には「完全矯正」です。
21項目検査にしても、完全矯正下で行なわれるのが普通です。

そうすると、理論を重視してきた人は、完全矯正値で最終調製度数を決めたくなるものですが、そう単純にはいきません。
お客様が「度がきつい」「違和感がある」などとおっしゃられたら、それは無理なわけです。

(これは私の主観ですが、アメリカ人と比べて、日本人のほうが、完全矯正度数に対する拒否反応を示されるケースが圧倒的に多いように感じています。)

完全矯正値から快適な調製度数をどうやって導き出すかのノウハウは、学校では教えてもらえませんでした。
教わったところで、すべてのお客様にそれが当てはまるはずもなく、そこは経験を積んでいくことが必要なのだと思います。

この「理論と実際のお客様の反応との差」というのは、度数決定のみならず、検査やフィッティング、トレーニングなど様々な場面で出てきます。
これをどのように折り合いをつけながら埋めていくかということ、何年経っても悩まされます。

まさに「生涯勉強」ですね。






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