キベベワールド

「メガネの一心堂」の店長が、タメになること・ならないことをつづります

基本は屈折異常の矯正

「生活の中で立体感がないように感じる」とのことでご来店のお客様。

立体感がない→両眼視機能が不安定→斜位が大きい?

といった予測をしてみたものの、カバーテストでは、大きな斜位が見つからず。

3年前に調製した現在使用眼鏡 (支障のないレベルで、実際の数値とは変えています)
右 S-5.00D
左 S-4.50D

完全矯正値 (支障のないレベルで、実際の数値とは変えています)
RV = (1.2 X S-4.75 C-0.25 AX90)
LV = (1.2 X S-3.25 C-0.75 AX120)

この完全矯正値で、遠見立体視は40秒、深視力も誤差1cmの範囲に収まります。
立体視のレベルとしては、大きな問題がありません。

実空間を見ていただいた印象も、現在使用眼鏡と比して、明らかに見やすく、立体感がわかりやすいとのことです。

現在使用眼鏡に関して、両眼を開けて見ているときと、左眼を閉じて見ているときとで、見えかた(立体感の感じかた)がほとんど変わらないことを確認しました。

つまり、現在使用眼鏡では、右眼を中心に使っていたということです。

現在使用眼鏡は、左右眼とも過矯正状態になっています。
左眼のほうが過矯正の度合いが強いので、右眼よりも多くの調節を要求されます。

ですが、一般的には、両眼視下において、右眼と左眼とで調節量を変えるのは困難と考えられています。
そうした場合、調節量が少なく働くことを選択します。

今回のケースでは、右眼のほうが少ない調節で済みますから、右眼の調節量に左眼を合わせることになり、左眼は調節不足の状態になります。
結果、右眼のほうが見やすくなり、右眼を優位に使うことになった、という理屈ではないかと考えます。


実際のところ、取り立てて珍しいケースでもなんでもないのですが、精密な立体視(両眼視)を得るためには、屈折異常の適切な矯正が必須である、という話でした。




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  1. 2016/09/24(土) 23:54:22|
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