キベベワールド

「メガネの一心堂」の店長が、タメになること・ならないことをつづります

屈折率による重さの違い

昔ネタにしていますが、まぁいいでしょう。

レンズを選ぶとき、「薄型レンズでも追加料金なし」というお店でなければ、屈折率によってお値段が変わることが多いと思うので、当然屈折率による仕上がりの違いを説明することになります。

その際、「屈折率が高いと、薄くなります・軽くなります」などという説明をするのは、ホントのところどうなのかという話です。

こちらの一般的な紳士フレーム(53□17)に、

1607088.jpg

右 S+5.00D
左 S+6.00D C-1.00D AX120

を、「スライス加工」「プラスメッツ加工」などと呼ばれる、フレーム形状を考慮した注文の仕方をしたときの、中心厚と重さの比較をしました。
凸レンズなので、中心が厚くなるわけです。

こんな画面で数値の確認をします。

1607081.jpg

今回は外面非球面設計での比較です。
乱視の入っていない右のみ公開します。

屈折率1.60

1607082.jpg

屈折率1.67

1607083.jpg

屈折率1.70

1607084.jpg

屈折率1.74

1607085.jpg

屈折率の変化に伴い、中心厚は、わずかながらでも薄くなる方向に変化をしますが、重量の変化が1.67・1.70・1.74て゛は生じません。

これは、高屈折率のほうが比重が大きいことに由来します。
同体積なら、高屈折率のほうが重くなるということです。
しかし、屈折率が上がると体積自体は減る(厚みが減るため)ので、比重の増加分と相殺された結果、重量が同じ、という理屈です。

もちろん、もっと玉型が大きいとか、度数が強い場合は、変化が生じると思いますが、屈折率1.67以上であれば、厚みの変化に比して重量の変化は期待しにくいということになります。


また、下のような小さな玉型(41□23)に、

1607089.jpg

上記と同じ度数を入れたときには、

屈折率1.60

1607086.jpg


屈折率1.67

1607087.jpg

大きな玉型に比べて、低屈折率でも、薄く軽くなりますが、屈折率を上げたときの変化の幅は、大きな玉型の時に比べて少なくなります。


つまり、弱度で、玉型が小さいほど、屈折率を上げることによるメリットを享受しにくいという、当たり前の話なのですが、数値で示すと具体性が増します。


関連記事
  1. 2016/07/08(金) 23:50:29|
  2. メガネ・フレーム・レンズなど
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

コメント

<%template_post\comment>


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://optkibebe.blog55.fc2.com/tb.php/2858-e11360ac
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FC2Ad