キベベワールド

「メガネの一心堂」の店長が、タメになること・ならないことをつづります

眼科受診

過日、「当店でメガネをお作りいただくにあたっては、眼鏡処方箋はなくてよろしいです」というお話をしましたが、眼科受診そのものが不要であるとは申し上げておりません。
今日は、その点についての補足をしておきます。


当店で度数測定をした結果、1.0とか1.2といった矯正視力が出た際に「これなら眼の病気はないですね?」とお客様に聞かれることがあります。
当然ながら、このご質問に対して「はい、異常はないですよ」とお答えすることはできません。
眼疾患の発見を念頭に置いた検査は行なっていませんし、医師でない人間がどうこう言えるはずもないのですから。

具体的な例を挙げます。

今月の話ですが、「出かける予定があるので、それに間に合うように、今使っているフレームのレンズを替えたい」「右眼が見にくい」というお申し出で、屈折検査をしました。

矯正視力が、右眼は前回の検査時よりも低下しており、0.5程度にしかならず、左眼は1.0ありました。

ご希望により、レンズ交換は承りましたが、並行して眼科受診をお願いしたところ、矯正視力の出にくい右眼は白内障とのことでした。
では、矯正視力が良好な左眼は何の問題もなかったかというと、白内障があり、OCT(光干渉断層計)撮影の結果、
(こういうの↓)

1606191.jpg
『眼科ケア』2016年6月号より

「黄斑前膜」とのことで、手術のできる病院への紹介状が出されました。

紹介された病院では、右眼の白内障は手術推奨、左眼の黄斑前膜は矯正視力が0.8になるまで経過観察、白内障については右眼との兼ね合いで手術をしてもいいし、様子を見てもよい。
なお、将来的に黄斑前膜の手術を行なうことになった場合は、同時に(進行の度合いにかかわらず)白内障の手術も行なう、とのこと。
(細かい報告を受けていますが、割愛します。)

このケースでは、矯正視力の良くない右眼より、矯正視力の良好な左眼のほうが、むしろ厄介な状態になっていました。

つまり、矯正視力が良好だからといって、眼疾患がないとは言えないですよ、ということです。


ですので、「最近見えにくくなってきた」と感じたら、特にご年配のかたは、眼科受診をしてみるのは大事だと思います。
結果として「眼鏡処方箋を出しましょうか」と言われたときに、どうされるか、そのご判断はお任せします。



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  1. 2016/06/20(月) 23:44:47|
  2. 視機能・視覚・検査など
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