キベベワールド

「メガネの一心堂」の店長が、タメになること・ならないことをつづります

累進レンズへの上下プリズム

昨日、「累進レンズに上下プリズムを組み込んだ場合の厚み」についての話をしました。

今日は、それに関連するといいますか、本来なら昨日のネタの前にアップしておくべきだった私見を述べます。


以前、「累進レンズに上下プリズムを組み合わせるのはよくない」という意見がある、ということを耳にしたことがあります。

また、実際に、ある眼科勤務の視能訓練士さんから直接、「難しいのでやめたほうがいい」と言われたこともあります。
細かな理由はおっしゃいませんでしたが「慣れにくいので」とのことでした。

こういう意見に対して、理論的に反論することは私にはできないのですが、経験的に申し上げれば、上下プリズムを適切に付加することで快適に使っていただける人は多い、と思っています。

よくお世話になっている眼科のドクターも、私が検査・決定したプリズム量で問題なくお使いいただけています。

1604031.jpg

(4プリズムを超えると納期が余分にかかるということで、できるだけ早く欲しいというドクターの意向を尊重し、昨日お話ししたような厚みを考慮したプリズム量の配分はしていません)


ただし、誤解されると困るのですが、私は「どんな人でも大丈夫」とか「簡単」などと言っているわけではありません。

もし、遠見(正面視)では4△の右上斜視、近見&下方視で正位に近づく人がいたとしたら・・・

ハードルは高くなるでしょう。
使用に耐えられなくても無理はないと思います。

不同視の場合も、下方視した場合に生じるプリズム作用と、斜位矯正に必要な上下プリズム量(基底方向)との兼ね合いによっては、慣れにくさがアップしてもおかしくありません。

たとえば、眼筋麻痺で遠見・近見での眼位ずれの量が大きく異なる人をお相手することが多ければ、「合わせにくい」「慣れにくい」という印象を持たれても当然かと思います。

ですが、実際のところ、受け入れられるかどうかというのは、個人個人の視機能や屈折異常等により差がありますので、すべてをひとくくりにして、「厄介なもの」ととらえるのは早計過ぎるように感じます。

というわけで、私は、累進レンズであっても、上下プリズムの効果があると判断した場合は、装用テストでよい感触が得られれば、普通におすすめしています。


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  1. 2016/04/03(日) 23:18:50|
  2. 視機能・視覚・検査など
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