キベベワールド

「メガネの一心堂」の店長が、タメになること・ならないことをつづります

不等像視

こんな検索ワードがありました。

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不等像視(aniseikonia)というのは、左右眼の網膜像の大きさが違うことをさします。
したがって、単眼では網膜像の比較のしようがありませんから、不等像視という考え方が成り立ちません。

と、これで終わらせても仕方ないので、もう少し続けます。

左右の網膜像の大きさがちがうというのは、右眼と左眼とで見ているものの大きさが違うように感じる、ということです。

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この左右差が限界を超えると、左右眼で見ているものは「異質の像」であるという認識を脳がしてしまうため、「融像」が阻害されます。

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たとえば、大きな像と小さな像が一つずつみえる複視のような状態になったり、眼精疲労をはじめとする不具合が生じたりします。

不等像視の起こる原因は、たいていが左右眼の屈折度数の差が大きい(&それをメガネやコンタクトレンズで矯正した時)ことに由来します。

右眼の近視が弱く、左眼の近視が強い(左眼で見ているもののほうが小さく見える)、右眼が近視で左眼が遠視(左眼で見ているものほうが大きく見える)、とか、いろいろなパターンが考えられます。


『視能矯正マニュアル』によれば、屈折異常の原因が屈折性の場合、左右の度数差が2Dのときに、それを眼鏡で矯正すると、理論上は2.5%の不等像視が起きるとされています。
(軸性の場合は、5Dの差で2.5%になります。)

では、何%くらいの不等像視まで許容できるかというと、眼科学系の本では5%程度とされていることが多いようですが、7%でも立体視が得られたというデータもあったりするようで。

人によっては2Dの差でダメという人もいれば、5Dの差でも平気な人もいます。
前述の「屈折性」か「軸性」かによっても、不等像視の程度は変わりますし、「屈折性」「軸性」の判断を眼鏡店の設備ですることは難しいので、最終的には、装用テストで判断するのがベストであり、それをせずに「強度数側の度を単純に弱くする」というのは、ちょっと短絡的すぎるようにも思います。






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