キベベワールド

「メガネの一心堂」の店長が、タメになること・ならないことをつづります

同じ度数で表記が違う

ある眼科さん発行の処方箋に書かれていた度数です。

1511221.jpg

メガネ店で、上記度数でメガネを作ってもらうことにしたとして、承り書とかレンズの注文控えとか、何らかの形で「この度数で注文した」みたいな用紙をいただいたとします。

その用紙に、↓こんな度数が書かれていたとしたら、

1511222.jpg

「何やこれ?処方箋の度数と、全然ちゃうやんけ」と思われることでしょう。

ところが、どちらも実際には同じ度数なのです。

CYLの欄の記号が+と-で異なっているものの、CYLの数値は同じですよね。
CYLというのは、乱視度数のことなのですが、この度数を+で表記するか、-で表記するかで、このような違いが出てくるのです。

細かいことは割愛しますが、CYLが+表記のものを、-表記に変換するときは、CYLの値をSPHに足してあげます。
SPHというのは、遠視もしくは近視の度数です。
+であれば遠視(凸レンズ)ということです。
このケースですと、右眼のSPHが+1.75ですから、これに+0.75を足すことで+2.50になります。

CYLについては、符号のみを+から-に変えて、-0.75になります。

AX(乱視軸)については、元の数字が1から90のときは90を足してあげて、元の数字が91から180のときは90を引いてあげます。
このケースでは180ですから、90を引くので、90になります。

結果、右眼の度数は、
SPH+2.50 CYL-0.75 AX90
となるわけです。

通常、乱視度数の記号はマイナス表記が一般的です。
これは海外(少なくともカナダやアメリカ)でも同様でしょう。

当店のターレット式検眼器は、北米で使われているものと同等ですが、
乱視のレンズはマイナス度数のものしか備わっておりません。

1511224.jpg

別にプラスの乱視レンズがなくても困らない(マイナス表記をするので)から必要がないのです。


我が国の眼科さんでは、遠視系の場合にプラス表記で乱視度数を書かれるところがたまにあります。

検査用のプラスの乱視レンズというのはありますので、

1511225.jpg

これを使って検査自体もしているのかもしれませんが。


私は、うっかり間違えると大変なので、この手の+表記の処方箋が来たときには、-表記に変換せずに、そのままレンズをオーダー&用紙に記載するようにしています。

とはいえ、装用テストのときのレンズはマイナス度数を使うので、ややこしくないといえば嘘になりますが。


この度数変換の考え方は「十字式」と呼ばれる図を書くと分かりやすいかもしれないのですが、それについては気が向いたら記すことにします。







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  1. 2015/11/22(日) 23:47:41|
  2. 視機能・視覚・検査など
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