キベベワールド

「メガネの一心堂」の店長が、タメになること・ならないことをつづります

学校の授業で重要な入力系・・・視力

「見る」ことが苦手なために、学校での勉強につまづいてしまう子供さんが少なからずおられます。

先日、「見る」ために必要な能力を「入力系」「視覚情報処理系」「出力系」と区分けした場合
「入力系」に含まれる要素は眼鏡店でチェックできるものが多いという話をしたのですが、
改めて、「入力系」に含まれる要素について考えてみましょう。

「入力系」というのは、適切な視覚情報を脳に送るために必要となるもので、その視覚情報はもちろん眼から得らるわけです。
具体的にどんな要素があるのかといえば・・・

・視力
・視野
・色覚
・調節
・両眼視
・眼球運動

といったものが挙げられるかと思います。

本日は、まず「視力」についてです。

一口に視力といっても、いろいろありまして、「動体視力」とか「深視力」などといった言葉を耳にされたかたは多いと思います。

学校の視力測定で調べられるのが、最も一般的に「視力」と言われている「静止視力」です。

ランドルト環と呼ばれる、環の切れている方向を答えるのが標準的です。

down.jpg

この「静止視力」、これまで、ほとんどの学校では「遠見視力」のみに着目されていました。
5メートル離れたところから視力表を見て、切れ目を答える、というものです。

これは、教室で椅子に座って、黒板に書かれた文字や絵を(はっきりと)見ることができるかどうかをチェックする上では有効です。

けれども、黒板の文字が見えるからといって、椅子に座って机の上のノートや教科書に書かれた文字を見たときに、同じように(はっきりと)見える保証はありません。

そのため、「近見視力」にも注目され始めています。
(近見視力については、以前に解説していますので、ここでは割愛します。)

007.jpg

言うまでもなく、視力が悪ければ、きれいな像を脳に送ることができません。
脳にきれいな像が送られなければ、送られた情報が何であるかを正確に把握することは困難です。

この視力を低下させる原因となり得る大きな要因が「眼疾患」と「屈折異常(近視・遠視・乱視)」です。
学校の視力測定で芳しくない結果が出たら、まず一度は眼科へ行かれることをお勧めします。
眼鏡店では、眼疾患の有無を診断することはできませんし、「視力低下を引き起こす眼疾患がある・ない」ということを明確にしておくのは、以降の支援をしていく上でもとても大切です。
また、小児の遠視系の場合は、点眼薬を併用しての屈折検査が有効なことがあり、これも眼鏡店ではできません。

入力系に含まれる両眼視や眼球運動といった要素を語る上では、適切な視力が得られていること(必要な屈折異常の矯正がされていること)が大前提となります。
逆に言うと、視力をおざなりにしたまま、両眼視や眼球運動のケアをするのは効率的ではないのです。

「視力がすべてではありません」と再三再四申し上げてはおりますが、視力が「見る力」の中で、根幹をなす要素であることは間違いありません。
「よく見えていないものを正しく写せ・覚えろ」と言われても、それは難しいですから。


次回は、視野と色覚について触れてみます。


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  1. 2015/08/11(火) 23:12:10|
  2. 視機能・視覚・検査など
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