キベベワールド

「メガネの一心堂」の店長が、タメになること・ならないことをつづります

測定中に疑問を感じたら

お客様の度数測定をしているときに、お客様が疑問点を口にされることがあります。
お客様との信頼関係を構築していくことが、度数測定・決定においては重要と私は考えているので、何か疑問・不審に思う点があるのなら、随時お尋ねいただければよろしいかと思います。

一方で、検査する側も、お客様に疑問を抱かれないような努力はすべきでしょう。


たとえば、読書用のメガネを希望されているかたですと、完全矯正値を求めているとき、つまり、遠見(当店では検査距離5m)での検査中に、「私は読書用のメガネが欲しいのですが」と言われる場合があります。
「読書をするときに必要な度数を調べてくれればいいのに、何で遠くの見えかたを調べるのか」ということですね。

近見度数を決めるには、完全矯正値を基準に、そこからどれだけ度数を変化させていくか、というのが基本ですので、まず遠くの見えかたを確認することが必要になります。
ですので、私は、近見用の眼鏡を希望されるお客様には、最初に「遠くの度数を測る理由」を説明してから測定を始めることが多いです。


では、遠く用のメガネをご希望のお客様はどうでしょう。
たとえば、矯正視力が0.7くらいになるメガネ(ちょっと弱めの度数)を希望されているかたの場合ですと、遠見の検査を行なうこと自体は、何の疑問も抱かれないとは思うのですが・・・

完全矯正値を求めるためには、当然ながら乱視度数・乱視軸の測定が不可欠です。
私は、乱視度数・軸は基本的に「クロスシリンダー法」で得られた値を採用しています。
(雲霧法の値を尊重することもあります)

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「クロスシリンダー法」を行なう場合は、近視や遠視の度数(球面度数)を調整して、(乱視矯正が不十分な状況下での)最高視力が得られている状態を作ることが必要になります。
そうしますと、球面度数の調整だけで矯正視力1.0近辺に到達することもあります。

ここでお客様にしてみれば疑問が湧くわけです。
「私、0.7くらいが見えればいいって言いましたよね?こんなによく見えなくていいんですけど」と。

もちろん、お客様は、上記のような「検査の都合」はご存じないわけですから、不信感を抱かれてもおかしくないでしょう。
どのみち、完全矯正値を求める以上、最高視力を確認する必要があるわけですから、「0.7くらいが見えればいいんですよね。それは承知していますけれども、最初にどれくらいの最高視力があるのかをまず確認させてくださいね」という前説なり「1.2まで見えていますね。もちろん、この度数で作るわけではありませんよ」などといったフォローが必要になってきます。

「素早く測定を」と思うと、ついつい説明を省いてしまうことがあるかもしれませんが、適切な説明を挟むことでスムースに進む、ということもあるのではと思います。



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  1. 2015/07/19(日) 23:15:57|
  2. 視機能・視覚・検査など
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