キベベワールド

「メガネの一心堂」の店長が、タメになること・ならないことをつづります

遠視化

近視の人が、50歳あたりを過ぎて「遠くのものが見にくくなってきた」とおっしゃる場合、通常は「近視が進んだ」と考えるでしょうが、逆に「近視が減っている」こともあります。

以前にお話ししましたが、メガネの度数は強ければ強いほど矯正視力が向上するわけではなく、必要以上に度数を強くすると(過矯正)、矯正視力の低下を招きます。
また、近視の過矯正は、眼精疲労の原因にもなり得ます。

たとえば、「S-4.00D」のメガネを掛けている人がいたとします。
その度数を通しての矯正視力が0.9であったと。
度数を測定した結果、4段階弱い近視の「S-3.00D」にて、矯正視力1.2を得る。
といったことが起こり得るわけです。

近視の度数が弱いほうに変化するということは、近視を表すマイナス度数から、遠視を表すプラス度数の方向へシフトしているということになります。

1506241.jpg

ただ、-4.00Dから-3.00Dへの変化であれば、依然として近視は近視ですから「遠視化」という言いかたは適切ではないと思いますが、「遠視方向への変化が起きる」というご理解をいただければよいかと思います。

また、このパターンでいくと、既に遠視だった人は、遠視の度数が増加することになります。

12506242.jpg

これも、珍しいことではありません。

眼疾患が原因でなければ、加齢による、体の変化ととらえてください。


で、この流れに乗られたかたに「近視が減りましたね」ということを伝えると、「それは眼が良くなったということですか」と聞かれることが多いです。
視力や度数のみで考えれば、そういうことになるかもしれませんが、同時に加齢に伴うピント合わせ能力の低下(老眼の進行)があるのであれば、それでも「眼が良くなった」と言えるかというと疑問です。

ですので、「眼が良くなった」というよりも、「メガネを掛けていないときの遠くの見えかたが幾らかマシになった」という程度のお話にとどめています。

これが

EOS_04150.jpg

こうなる、と。

EOS_04149.jpg


ちなみに、みんながみんな、近視が減るわけではありません。
50を過ぎても近視が増える人も当然います。

ちなみに私は40を過ぎて近視が減りました。
50になっていなくても、近視が減る人は減ります。

その辺は、個人差です。


このように、近視が減った人に新しいメガネをご提供する場合、度数決定には少し注意が必要になることが少なくありません。
その辺の話は、また今度。







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  1. 2015/06/24(水) 23:25:08|
  2. 視機能・視覚・検査など
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