キベベワールド

「メガネの一心堂」の店長が、タメになること・ならないことをつづります

いたずらに不安を煽るのは・・・

「視力回復トレーニング」およびそれをうたっている施設に対しての私見を以前アップしたことがあります。
「視力」ではなく「度数」がどれだけ変化したのかが不明確であること、「視力」にのみとらわれるのはいかがなものかということ、などが主旨でした。

それに関連して、といいますか、トレーニングをやられている施設のチラシにこんな画像が載っています。

1311102.jpg
(本来なら転載元を明示すべきですが、それは差し控えます)

ここでも、中度・強度といった「程度」を視力でもって区分けしています。
度数は考えられていません。

これによると、視力0.5というのは「中度」の仲間入りです。

視力から度数、度数から視力を換算することは困難なので一概に言えませんが、-0.75Dないし-1.00Dくらいの近視(3~4段階くらいの近視)があると、0.5以下の視力になることが多いように感じます。
また、-1.75Dくらいになると視力は0.1近辺になってくるものです。
(乱視や遠視の影響でも当然視力は低下しますが、ここでは近視のみで考えることにします)

つまり-0.75D~-1.75Dの度数であれば、ここでいう「中度」になるということですね。
もちろん、この「中度」というのは「視力の程度」を差しているであろうことはわかります。


ちなみに、一般的に「近視の程度」を分類するには度数が基準になります。

弱度近視・・・-3Dまで
中等度近視・・・-3D~-6D
強度近視・・・-6D~-10D
最強度近視・・・-10D以上

という分類が広く知られています。

つまり、「視力の程度」は「中度」でも、「近視の程度」でいえば「弱度」ということです。
また、「近視の程度」は「弱度」ないし「中等度」でも、「視力の程度」でいえば「強度」になってしまうということです。

裸眼視力をよくしたいと悩んでいる人にとっては何の慰めにもならないとは思うのですが、「視力の程度」で分類されてしまうと、「自分の眼は、ものすごく悪いのではないか」と必要以上に悩まれてしまう場合もあるのではないかと感じます。


また、上図に併記されている眼底写真も、ちょっと極端な気がします。
それぞれの眼底写真についてはコメントする立場にありませんが、当然ながら、みんながみんな「この視力なら、こんな眼底になっている」わけではありません。

でも、このような写真を見せられてしまうと、幾ら「一例」と書かれていても、余計な不安を感じてしまうのではないかと思います。
っていうか、視力回復センターに行く前に眼科に行ったほうがいいのではないか、と思われるかたも多いのではないでしょうか。
もっとも、それで眼科へ行く人が増えれば、それはそれで眼疾患の早期発見という観点からは、よいのでしょうけどね。





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  1. 2013/11/10(日) 23:32:58|
  2. 視機能・視覚・検査など
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