キベベワールド

「メガネの一心堂」の店長が、タメになること・ならないことをつづります

空間の違和感

プリズム入りのメガネを納品した際に、空間の違和感を訴えられることがあります。

代表的なものが、
・ベースンインプリズム付加による「壁(床・パソコンモニター等)が手前に膨らんで見える」
・ベースアウトプリズム付加による「壁(床・パソコンモニター等)が、へこんで見える」
といったもの。

無論、装用テストの段階で、このあたりは確認をしているのですが、装用テストの段階では「複視の軽減・消失」「疲労感の軽減」といったことに意識が向きがちですし、何時間も色々なものを見て細かくチェックできるわけでもないので、どうしても不十分になってしまうのかもしれません。
(テストレンズと実際のレンズとの大きさの違いも影響はあるかと思いますが、かなり小さな玉型でも訴えられるかたはおります。)

特に、遠用単焦点で、遠見時の複視を解消したいという主訴で来られたような場合、複視は解消されても、パソコンモニターを見る際に違和感が出ることはあり得ます。
お客様によっては、「パソコンを見ている時間のほうが長いから、遠見の複視は妥協する」とおっしゃられることもあります。
結果、パソコンモニターに支障がない程度にプリズムを落とし、遠見での複視が多少残るような状態にせざるを得なかったりします。

つまり、違和感を減らすためにプリズム量を減らせば、主訴の改善が滞る可能性もあるわけです。
「慣れますか?」と聞かれて「慣れます」と無責任に言うこともできませんし、判断・対応が難しいところです。
しばらく使ってみていただいて様子をお尋ねするというのが、ベターのような気はするのですが、結果的に慣れなかった場合は謝るしかありませんし、不信感を抱かれるだけですので、お客様が感じるメリットよりもデメリットのほうが気になるようなら、即再作することもあります。
すなわち、当店でのプリズム処方初回成功率は100%ではないということです。

何度となく申し上げていますが、やってみないと・使ってみないとわからない、ということが多分にありますので、その点は一つお含みおきください。

  1. 2018/04/02(月) 23:54:05|
  2. 視機能・視覚・検査など
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