キベベワールド

「メガネの一心堂」の店長が、タメになること・ならないことをつづります

本当は見えていないのに

運転免許更新に必要な視力にギリギリ到達するかしないかという人、普通に考えたら深視力テストに合格できそうにない人などに、「何とかメガネで」と言われ、結果として免許の取得・更新ができたとします。

そのお客様から御礼を言われ、お役に立ててよかったとホッとする反面、「そんなギリギリの状態で運転する(させてしまう)というのは、どうなんだろう」というジレンマを感じることがよくあります。
でも、どんな形であれ、取得・更新の条件を満たしたのですから、法的には問題ないわけです。


では、こんなケースはどうでしょう。

・免許更新は二年後
・ほぼ毎日運転をしている
・最近遠くの見えにくさを感じる

といった背景で来店され、視力と度数を測定しました。
その結果、矯正視力が両眼で0.3までしか上がらなかったとします。

もちろん、眼科受診をお勧めすることになるわけですが、強制力はありません。
「そうか、やっぱり見えてないのか」と納得しながら、そのかたが運転して帰ったとしたら。。。

0.3というのは、原付の免許取得すらできない視力です。
今、更新に行ったら、更新できないわけです。
必要な視力が得られていないのに運転するのは、単純に、危ないですよね。

でも、更新は2年後です。
それまでは、ご本人の気持ち次第で運転はできるということです。

「今の視力では運転はやめたほうがいいですよ」とは言えても、免許を停止させることはできません。
「運転できなくなったら、生活ができない」という人もたくさんいます。
それはわかります。

ですが、本来なら運転してはいけない視力なのに運転しているのは事実です。
「この人が運転してはいけない視力である」ということを検査担当者はわかっていても、どうすることもできません。

「運転させてしまっていいのだろうか」
そう自問自答することが、年に何回かあります。
大きな事故につながらないことを願うことしかできませんが。






  1. 2017/08/09(水) 23:51:03|
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