過日、傷んだテストレンズを新しくすると、うれしいオマケが付いてくるという話をしました。オマケというのは・・・
テストレンズを新しくすれば、古いテストレンズは不要になります。

レンズそのものは廃棄してかまわないのですが、周りの枠が大事なのです。
実は「テストレンズ用の枠のみ」を入手するのは、なかなか困難なのです。
なので、コツコツと溜めておく必要があるわけです。
なぜこれが必要かといえば、新たなテストレンズを自分で作れるからです。
たとえば、一般に用意されているテストレンズは-6Dを超えると、0.50Dないし1D刻みになります。
つまり、-5.75Dはあっても、-6.25Dはないということです。
これはいただけません。
ですので、足りない部分に関して、レンズを注文してこの枠に組み込んで作るのです。


今のところ10Dを超えると0.50D刻みでの用意にしていますが、この辺の度数のお客様も普通に来店されますから、できれば0.25D刻みで用意しておきたいところです。
また、特にパソコン用のレンズオプション、たとえばカラーレンズやブルーカットの類なども、こんな感じの見本はあっても、

実際に、パソコンをいじってもらいながら装用テストをする上では、不便です。
片手で見本を持っていないといけませんから。
ですから、これらもテストレンズ式にして仮枠に装着できるようにしておけば便利なのです。

他にも、メーカーでテストレンズを用意していない各種機能レンズも、同じ要領で用意をしておくと便利です。
本当は、S-1.00C-0.50といった球面+乱視のレンズもほしいのですが、これをやりはじめると、きりがなくなるので手は付けていません。
いろいろ作ろうと思うと、それだけ枠が必要になりますので、不要になったテストレンズは貴重な資源なのであります。
- 2015/02/28(土) 23:15:07|
- 当店のこと、あれこれ
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小・中学校のころ、授業の一環として「クラブ活動」というのがありました。
自分の好きなクラブに入って、5時間目や6時間目に学年関係なく集まって取り組むというもの。
私の場合は、
小4が「写真」
小5が「料理」
小6が「バスケットボール」
中1が「将棋」
中3が「鉄道研究」
で、中2のときが「時刻表クラブ」でした。
顧問の先生が課題を出して、それを各自が時刻表で調べるというものでした。
まだ、東北・上越新幹線が上野始発で、大宮までは「リレー号」という特急が走っていた時代です。
そんな私は年に一冊、時刻表を買います。
3月のダイヤ改正号です。

「JR」ではなく「JTB」派です。
今回の目玉は北陸新幹線。
まぁ、私が乗ることは、ほとんどないような気がしますが。
個人的には、21時台の東京発「のぞみ」が増発された点がよかったと思います。
閉店後に名古屋以西に移動することのある私にとっては、都合がよいわけです。
新大阪止まりなのが惜しいところですが。
今は、時刻表を開かなくてもネットで検索かければ済んでしまう時代ですが、自分でいろいろなパターンを考えながらプランを立てることができるのは、時刻表の醍醐味だと思います。
実際に、出かけることはなくても。
ちなみに今号は、子供が喜びそうな付録「特急運転系統図」もついています。
これを見ると、特急列車が減ったなぁというのを実感します。
- 2015/02/27(金) 23:52:50|
- 鉄道
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一般的な「丸メガネ」は、厳密な丸(真円)ではなく、微妙に横長のものが大半です。
が、中には真円のものもあります。
通常、レンズを削る際は、フレームの形状を器械でトレースするのですが、

真円のフレームを真円にトレースできるかというと、わずかに歪んでしまうことがあります。
真円を選ばれたかたには、真円のレンズをお届けしたいですから、トレースの器械の設定をする円原器を型板代わりにしてトレースしています。

テストレンズも、真円だと思うので、

これを型板にしてもよいとは思います。
微妙に縦長に見えるかもしれませんが、

これが真円です。
- 2015/02/25(水) 23:33:54|
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お陰様で一心堂は創業47年になりました。

これからも、1年1年着実に歴史を刻んでいけるよう精進いたします。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
- 2015/02/24(火) 23:10:53|
- 当店のこと、あれこれ
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今から22年前、1993年の2月中旬、私はアメリカにいました。
4月から入社予定だったダイエーの「米国研修」に参加していたのです。
内定者が対象の研修でしたが義務ではありません。
それでも、数百人いた内定者のうちの、かなりの者が参加していたと思います。
費用の半分だか3分の1だか2だかをダイエーが負担してくれるという背景もありましたのでね。
バブルは弾けたとはいえ、まだまだ拡大路線を続ける体力が会社にあった時代の話です。
ロサンゼルス・サンフランシスコ・ハワイと周る8日間くらいの日程だったと思いますが、研修とは言いつつ観光できる時間もあり、せっかくの機会なので私も参加したわけです。
初めての海外へ。
研修の内容はというと、基本的には店舗見学。
その日の内容をその日のうちに、レポートとして提出といったものでした。
中内CEO率いるダイエーは、アメリカの小売業を参考にした経営をしている部分が大いにありましたので、それを肌で感じてもらえればということだったのかもしれません。
ウォルマート・Kマート・ターゲットのスーパーマーケット御三家をはじめ、



SEARSに代表される百貨店や、アラモアナに代表されるショッピングモール、

それから、何らかの特徴を持ったスーパーなども回りました。
会員制ではないものの、内装や陳列に経費を掛けず(コストコみたいな感じ)、その分価格を安く提供するスタイルのお店。

カートに端末が付いていて、売り場の案内やセール商品などがチェックできるようにしているお店。
(パビリオンという名前のお店だったような)

私が一番気に入ったのは、雑然とした感じのしない「ターゲット」でした。
観光バスで乗りつけたジャパニーズたちが、ぞろぞろと店内をさまようのは異様な光景だったかもしれませんが、私は1ドル2ドルのものでもいいので、入ったお店では必ず何か買うようにしました。
スポーツ店で買ったメジャーリーグ(ナ・リーグ)の公式球。

自由行動のときに2時間ほどメキシコに入りました。
貧富の差といっていいのかわかりませんが、雰囲気が全く違っていたのと、「必ず値切るように」と言われていた通りに値切って3枚何ドルかで買ったTシャツが、数回洗濯したら破けてしまったのを覚えています。

当時のダイエーは、やたらと広い店舗面積を誇るハイパーマートとか、会員制のKou’sとか、アメリカ仕込みのいろいろな業態にチャレンジしていましたが、微妙に先取りし過ぎていたような感が、いま思うとあります。
この研修には、大卒社員がチューターとして付き添っておりまして、会社に入ってからのことをいろいろ聞かせてもらいました。
自分も次はチューターとして参加したいと思っていましたが、それが実現する前に震災が起こり、会社にそんな余裕はなくなったようです。
6年後にアメリカに住むことになるなんて夢にも思ってもいませんでしたし、今日のようなネット通販の台頭なんていうのも予想だにしていなかった、22歳のころの話でした。
- 2015/02/22(日) 23:23:21|
- 私が若かったころ
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オートレフラクトメーターは、あればとても便利です。

けれども「これがなかったらどうにもならない」と頭を抱える眼鏡技術者は、いないでしょう。
両眼視機能検査を行なう上で、ターレット式検眼器は非常に便利です。

でも、両眼視機能検査を行わない場合には、なくても困るものではありません。
いろいろな視標の出せる視力表装置は、検査の幅が広がりますが、完全矯正値を求めればよいのなら、紙の視力表でも、とりあえずの用は足せます。

しかし、テストレンズだけは、眼鏡処方をする上で、ないとどうにもなりません。
これがあれば検査も、装用テストもできます。
(テストフレームも必要ですが)

日頃使うものだけに、使っているうちにレンズ表面に細かな傷がついてきます。
これが、

こうなってくると、

さすがに支障が出てきますから、傷が目立ってきたレンズは、適宜新しいものに交換をします。
テストレンズを交換すると、うれしいオマケ(?)がついてきます。
それについては、別の機会に。
- 2015/02/21(土) 23:58:15|
- メガネ・フレーム・レンズなど
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定休日だった昨日、昼のテレビニュースで中国の春節の様子(前夜祭の花火)を流していました。
それを見ていた妻の一声で、横浜中華街へ行くことに。
復路は保土ヶ谷バイパスが渋滞になりますが、往路に関しては車で行ったほうが電車より早いので、駐車場が混んでいないといいがなぁと思いつつ車で出発。
幸い、駐車場にはスムースに入庫できました。
メインストリートは平日にしては、なかなかの混み具合です。
とりあえず、何か食べようということになりまして、メインストリート(中華街大通り)の一本隣の、関帝廟通りへ。

大きなお店よりも、目立たない小さなお店が穴場だったりするものです。
関帝廟の近くの

こじんまりとした、まだ新しそうなお店のメニューを見ていると、お姉さんが中から出てきて「どうぞどうぞ」とおっしゃるので、素直に中に入り、リーズナブルなランチメニューを注文しました。
息子はともかく、妻と二人でコースメニュ―を頼んでも仕方ないですし、食べ放題の店に入るほど空腹でもありませんでしたので、無難な選択だったかと。
中国のカレンダーが飾ってありました。

一週間祝日のようです。
15時半からイベントがあるらしいことは事前に確認しましたが、詳しいことがわかりませんで、
横浜市観光情報公式サイトの記事を引用しますと、
(引用開始)
1. 採青(さいちん)
新年を祝うと共に富貴吉祥を祈る春節伝統行事です。
獅子が各店舗の商売繁盛や五穀豊穣を祈願し、店頭に吊るされたご祝儀の紅包(ほんぱお)をくわえとります。
●日時:2015/2/19(木) 15:30~20:00
●場所:中華街全域
(引用終わり)
だそうです。
15時20分頃、お店を出ますと、お店の前は既に人だかり。

関帝廟の周りは、箱根駅伝かと思わせるような賑わいぶりです。
いや、厳密には、そこまで混んではいませんでしたが。

なにぶん、勝手がわかりませんが、一眼レフを抱えた人があちこちにいますので、この辺にいれば目の前を獅子が通るのだろうと思い、その場で待つことにします。
20分以上待ったでしょうか。
爆竹の音が鳴り響き、さぁこれからと思ったら、

どうやら獅子は、反対側のほうへ行ってしまったようです。
無駄な時間を過ごした気がしましたが、このままでは何しに来たのかわかりませんし、とりあえず獅子の消えたほうに足を運んでみると、獅子はこのお店に入っていったようです。

各階を周っているのか、結構待ちましたが、ようやく出てきました。

次のお店に移動するようです。
皆が後を追いかけます。

踊りながら移動するのだと思ったら、小走りでした。
どうやら、この「紅包」が吊るしてあるお店を周るようです。

お店に入って、ひとしきり踊った後に、パクッとやっては、次へ移動の繰り返しです。











何軒か後を追いかけまして、そろそろ帰ろうかと、来た道を戻る途中で、


「蒟蒻しゃぼん」のお店が。
サンプルを試せる金色の流しが店内にありました。

息子が見逃すはずもありません。

固めのスライムのようなプリプリした感触で、何となく、私もほしくなってしまいまして、一番人気の「金箔・フカヒレ」(1850円)にしようかと思ったものの・・・
恥ずかしながら現金をいくらも持ってきておりませんで、専用のケース(550円)も併せて買ってしまうと駐車料金が払えなくなりそうなので、「燕の巣」と迷った挙句、オレンジ色の「杏 あんず」(1250円)をチョイス。
専用ケースも一緒です。


お客様がコンタクトレンズの着脱時に使われる手水場に置いてみました。



実は「洗顔用」らしいのですが、まぁいいや。
ご興味のあるかたは、お試しください。
- 2015/02/20(金) 23:51:01|
- お出かけ
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今年も花粉の季節がやってきております。
花粉防止用のゴーグルも、いまやどこでも売っているようになりましたし、無理に在庫を置かなくてもよいかと思ったりもしますが、そういうわけにもいきませんので、今年も度付き対応が可能な「スカッシーフレックス」を中心に、揃えております。
今年は、スカッシーシリーズに「スカッシー セーフティ」が加わりました。

従来の「スカッシーフレックス」は、フードの部分が硬いのですが、


「セーフティ」は、柔らかい素材でできています。


フードは取り外そうと思えば外れる作りになっていますので、逆に言えば外れてなくなる可能性もありますが、その場合はフードのみの取り寄せも可能です。
スモールサイズとキッズサイズの2サイズ展開ですが、当店ではキッズ用(スカッシーフレックスのSSサイズ相当)のご用意がございます。
安価で柄付きの「スカッシースマート2」も、いろいろとご用意がございますが、


いずれも、たくさんは仕入れておりませんので、メーカー在庫がなくなる前に、お早めにお求めいただければ幸いです。

- 2015/02/14(土) 23:03:10|
- メガネ・フレーム・レンズなど
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「みかん」味にて、

今年一本目の当たりが出ました。
今年は食べるペースもゆっくりですし、のんびり次の当たりを待とうと思います。
- 2015/02/13(金) 23:04:12|
- ガリガリ君
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閉店時間になったので、看板を片づけたりしていると、向こうのほうから直立不動(のように見えた)のまま近づいてくる男性がいました。
足元をよく見てみると、小型の空気清浄器みたいな器械に乗っていて、その器械が動いているようです。
目の前をスーッと通りすぎていきました。
セグウェイのように、操作するハンドルがあるわけでもありませんし、はるかに小型です。
「あれは、一体何だったんだ?」と、「電動 立ち乗り」「電動 ハンドルなし 立ち乗り」「電動 一輪車」等の語句で検索してみましたら・・・
これでした。
(ユニゴHPより)「でも、これって・・・」と、よくHPを読んでみると、やはり公道利用は不可でした。
お兄さん、道路交通法違反ではありませんか?
- 2015/02/11(水) 23:10:46|
- どうでもいい日常
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当店のオートレフケラトメーターは、

オートモードの場合は、屈折度数値を3回測定して、その平均値を出してきます。

3回の測定値は、眼疾患があったり、睫毛が測定範囲に干渉していたり、ピント合わせの機能が旺盛だったり、といったことがなければ、それほどバラつきが出ないことが多いです。

中には、3回とも同じ球面(S)・乱視(C)度数が出ることもあります。(乱視軸(AX)は異なる)

こちらのかたは、左右眼とも安定しています。
左眼に至っては、乱視軸まで同じです。

3回の測定値まで含めるとすると、100人の測定をすれば、100通りの測定結果が出る可能性が高いと思います。
ですから、どの測定結果も「珍しい」と言うことはできないと思うのですが、
こんな風にゼロが並ぶのは、

やはり「珍しい」と言いたいところです。
加えて実際の測定値(自覚検査値)もゼロだと、さらに珍しいと思うのですが、このかたはゼロにはなりませんでした。
- 2015/02/10(火) 23:48:54|
- 視機能・視覚・検査など
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毎日頻繁にというわけではありませんが、メールでいろいろなお問い合わせをいただきます。
メールでのやり取りについては、以前もネタにしております。要約すれば、
・本文中にご自身のお名前を記載していただけませんか
・こちらからの返信が届いたら「届きました」等、何らかのご連絡をいただけませんか
ということでした。
それに関連してですが、
特に名前の記載がないかたに多いのですが、ご質問がいたって短文なことがあります。
価格とか在庫の問い合わせならまだしも、理論的・技術的・セカンドオピニオン的なご質問の場合は、それでは返答しにくいことがございます。

Simple is best というのは、この場合には、あてはまりません。
たとえば
「行を飛ばして読んでしまうので、どんなトレーニングをしたらいいですか」
という一行のみとか。
メール本文に名前を記載されないかたは、こちらからの返信に対して何のリアクションも返されないことが多いこともあり、正直返信する気力が湧きませんが「わからないから答えられない」と思われてしまうのも困るので返信はします。
かといって、「お調べしてみないと答えにくいので、ご来店ください」という、正論一文のみを返せる性格でもありません。
とはいうものの、これでは、
・行を飛ばしてしまうのは
A.(眼鏡店のスタッフが)自分のお相手しているお客様
B.質問者本人
C.質問者の家族
のうち、どなたですか?
何歳のかたですか?
といった最低限のプロフィールすらわかりません。
同業者か否かによって、専門用語をはじめとして、書きかたが変わります。
年齢によって、お勧めしにくいトレーニングもあります。
・複視はあるの?
・いつから?
・医師の診察は受けた?
等々の情報(トレーニングするよりも、重要なことがあるのでは?)もわかりません。
気軽にお尋ねされているのかとは思いますが、返信する以上、うかつなことは書き込めませんし、ポイントのずれたことを記すのも避けたいところです。
ですから、上記なようなことを確認してからのほうが、お答えしやすいので、お尋ねのメールを返信するのですが、それっきり音沙汰なしということがあります。
携帯からのメールだと、チマチマ返信するのは面倒なのかもしれませんけれども、たとえば○○県に住んでいますと書いてあれば、お住まいの近くに紹介できる施設があるかもしれません。
理論的なことについて教えてほしい、ということなら、たとえば、たとえばですよ、
「○○県の眼鏡店に勤務している○○○○と申します。現在、視機能検査を独学しております。ブログを拝見して、ご相談に乗っていただけないかと思いメールをいたしました。○○についてなのですが、○○が○○であることはわかるのですけれども、〇○が〇○であるとはどういうことなのか、というところで行き詰っております云々」
みたいな書き方をしていただけると、同業者であることをはじめ、バックグラウンドが多少想像できますので、それに応じた返信がしやすいですし、内容によっては書籍の紹介もできます。
効率的にメールのやり取りをするために、ご質問の際は、なるべく具体的な情報を盛り込んでいただけますと助かります。
もっとも、一般のかたの場合は、どんな情報を伝えればよいのかわからないかと思います。
ですので、情報収集のために何度かメールのやり取りをさせていただくことがあることを、あらかじめご承知おきいただけばよろしいかと。
愚痴を聞いていただいて、ありがとうございました。
- 2015/02/09(月) 23:32:54|
- 当店のこと、あれこれ
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私は、子供のころ「読書感想文」を書くのが苦手でした。
本を読むのは好きでしたが、「面白い」という感情を持つだけで、何かしら感銘を受けたとか、影響を受けたいうことはほとんどなかった気がします。
なので、感想と言われても、気の利いたコメントができませんでした。
これは中学生の時に使った、国語教科書です。

中学・高校を通して国語の教科書の中で印象に残っている作品は一つだけです。
中一のとき、一番最初に授業で取り上げた、高田敏子氏による「心を伝える」というもの。
言葉には、意思を伝えたり用事を果たしたりして実用的に使われるものと、心を伝える言葉として使われるものとに大別されるとし、例を交えて説明をしています。
その一節を、引用します。(光村図書 国語一 昭和58年発行 15〜16頁)
(引用開始)
駅の売店に勤めているA子さんが、こんなことを言いました。
「わたし、この仕事につくとき、お客様には、できるだけ親切にしてあげようと決めたのですよ。
でも、いざ店に立ってみると、『ありがとうございます。』などとていねいに言っているひまはありません。
『はい。』と言って次々に早く品物をわたし、おつりを出してあげるのが、いちばんの親切だということがわかりました。
だって、みんな大急ぎで電車に飛び乗っていくのですもの。」
A子さんの言うとおり、駅の買い物はみんな大急ぎ。
それで言葉も実用だけで簡潔にすますことが、使い方としてふさわしいのです。
でも、ふだんいつも、こうした実用だけの言葉ですますとしたら、さびしい思いになることでしょう。
「どうぞお茶を。」と言うときの「どうぞ」は実用ではなく、相手にお茶をすすめる心を表す言葉。
もしこの言葉がなく、「お茶。」「ごはん。」と言うだけで差し出したとしたら、お客様は、おいしくいただく気にはならないでしょう。
(引用終わり)
この作品では、「心を伝える言葉」の大切さ、みたいなことを述べられていましたので、生徒の読後感想も「人の嫌がるようなことは言わないようにしたい」といった「言葉」に関するものでした。
が、私の感想はと言うと「A子さんの会話を読んで、何が『親切』なのかは、時と場合によって異なるのだ、ということがわかった」でした。
何か、ピントがずれていますけれども、言葉が大切とかいうのは当たり前のことで、私はA子さんの言葉にこそ「なるほど、奥が深い」という印象を持ったのです。
そして、このA子さんの言葉以上に「なるほど」と思ったのは、以降の国語の授業ではありませんでした。
それは、掲載されていた作品の内容がどうこうというよりも、各作品の著者の顔写真に落書きをしていたことからもうかがえるように、

(光村図書 国語一 昭和58年発行 139頁)
単に授業をまじめに聞いていなかったせいなのかもしれませんが。
- 2015/02/08(日) 23:34:35|
- 私が若かったころ
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いわゆる「老眼」になってきますと、遠くがよく見える状態では近くのものが見えにくくなります。
そのため、遠近両用レンズというのが選択肢として挙がってきます。
遠近両用と言ったとき、二重焦点レンズ・三重焦点レンズもありますが、累進レンズと呼ばれるものが今は主流です。
遠くの見える度数から、近くの見える度数までが、一枚のレンズの中で徐々に変化をしていくタイプです。
見えかたのイメージとして、こんな図が用いられたりします。
ぼやけているところは、レンズの構造上、きちんと見えないエリアです。

(ホヤビジョンケアカンパニーのパンフレットより)
そして、遠近両用累進レンズに比べて、遠いところの鮮明さは落ちるけれども、比較的近距離のものが見えやすいということで「中近両用」というレンズが出ています。
これは、遠くのハッキリ見える度数が正面視線よりも上方になるような度数配分をすることで、中間距離から近距離の見やすさを確保しようという考えのものです。

今日の話は、この中近両用レンズの「遠点」についてです。
遠点というのは前にネタにしましたが、ここではとりあえず、「中近レンズを通して鮮明に見える、遠くの限界の距離」ということで考えてください。(本来の遠点の定義とは違います)
遠見の完全矯正値が0.00D(度なしでOK)の人を例にとります。
この人が近くを見るときに+1.00Dが必要で(加入度1.00D)、遠近両用累進レンズを作ったとします。
通常、下図のような度数配分になります。

正面を見たときには、遠くがよく見えるように完全矯正値すなわち0.00Dが眼前に来ます。
視線を下に向けるにつれて、度数が+1.00Dへと変化をしていきます。
では、中近レンズはどうでしょうか。
遠近・中近などの累進レンズには、フィッティングポイントと呼ばれる位置があり、通常は、そこと瞳孔中心の位置とを踏まえてレンズを削ります。

上図中央の小さな十字(Aで示されているところ)がフィッテイングポイントです。
以下の説明では、フィッティングポイントと瞳孔中心が一致するものとします。
また、中近両用レンズの場合、メーカーや製品名によって、フィッティングポイント上にどんな度数が入るかが異なりますが、ここでは、「加入度数の37%に相当する度数が入る」ことにします。
遠見矯正値が0.00D、近見度数が+1.00(加入度1.00D)としますと、
瞳孔中心の位置=フィッティングポイントには、加入度1.00Dの37%ですから

+0.37Dが入ります。
完全矯正値よりもプラス度数よりのレンズを置くと、遠くはぼやけて見えます。
このため、真っ直ぐ前を見たときには、少しぼやけることになりますが、上目づかいで見れば(視線だけを斜め上方に移せば)遠くははっきり見えるわけです。
駅のホームに並んでいる人の顔はぼやけますが、天井からぶら下がっている表示板は見やすい、という感じです。
どの程度ぼやけるか、ということを「正面視時にどれくらい先までが鮮明に見えるか」という言葉で置き換えますと、この場合、度数の逆数に相当した距離、つまり約2.7mのものはハッキリ見えるけれども、それより先のものはぼやけるという計算になります。
次いで、遠見矯正値が0.00D、近見度数が+2.00(加入度2.00D)としますと、

フィッティングポイントの度数は、+0.74Dとなります。
この度数を通してはっきり見える限界の距離は、約1.3mです。
最後に、遠見矯正値が0.00D、近見度数が+3.00(加入度3.00D)としますと、

フィッティングポイントの度数は、+1.11Dとなります。
この度数を通してはっきり見える限界の距離は、約0.9mです。
何が言いたいかというと、同じ中近レンズでも、加入度が増えるほど(年齢が上がると)、正面視時における遠くのものは見えにくくなるということです。
たとえば、テレビが2m離れたところにあったとして、加入1.00Dだったら問題なく見えるものが、加入3.00Dになると見えにくくなってしまうのです。
中近両用は「室内用」などと言われることもありますが、加入度が増えるほど(遠くのものの見えかたの点において)室内用としては使いにくさを感じる人が増えてもおかしくありませんし、今まで中近を使っていた人が加齢のために加入度を増やして中近を新調する場合なども、注意が必要です。
このような特性を踏まえた上で、フィッティングポイントをどこに置くべきか、あるいは別のレンズをお客様にお勧めするほうがよいのか、などを判断する技量が販売員には求められます。
- 2015/02/07(土) 23:30:42|
- メガネ・フレーム・レンズなど
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これを見ても、今のヤングはピンとこないかもしれませんが

これは「湯たんぽ」と言います。
この中に熱いお湯を入れて蓋をして、布団の中(主に足元)に入れておきますと、温かいわけです。
カイロみたいなものです。
このまんまだと、さすがに熱いですから、巾着に入れます。

昔は金属だった記憶があります。
(今もあるでしょうが)
すぐに冷めてしまうかと思いきや、何時間か経っても、意外に温かいですね。
- 2015/02/06(金) 23:05:18|
- どうでもいい日常
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「月が怖い」と言っているくせに、月の満ち欠けに興味のある息子。
保育園で鬼のお面を作って帰ってきた昨日の夜は、

きれいな満月でしたが、

息子は「怖い」と見向きもしませんでした。
そのかわり、初めてまともに「鬼は外 福は内」と言いながら、豆を撒きました。

一軒家ではありませんので、玄関から共有通路に撒いた豆は、私がそそくそさと拾ったわけですが。
- 2015/02/04(水) 23:52:42|
- こども
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深視力テストが苦手だということで、当店に来られるお客様には、さまざまなパターンがあります。
その中で比較的多いのが
「視力テストは合格したけれど、深視力テストが全くダメだった」というもの。
視力(片眼0.5以上、両眼0.8以上)は条件に達していても、所定の装置での立体感覚が得られない、ということです。
このお申し出の場合、深視力の精度を上げるには、大別すると下記の対応パターンが考えられます。
もちろん、全員が全員、精度アップできるわけではなく、(当店では)対応できないケースもありますが。
・屈折異常の矯正のみ
・屈折異常の矯正&両眼視のケア
・屈折異常の矯正は必要なく、両眼視のケアのみ
そして、このときの屈折異常で多くみられるのが、軽度の
①混合乱視
②単性乱視
③遠視性乱視
といった乱視がらみ、しかも乱視に関していえば「倒乱視」です。
「乱視?」「倒乱視?」その辺の細かい説明は割愛しますが、このような放射線視標で乱視の検査をした時に

横方向の線が濃く見えるのが「倒乱視」になります。

ちなみに縦方向の線が濃く見えれば「直乱視」、

斜め方向の線が濃く見えれば「斜乱視」になります。

ランドルト環での視力検査時には「倒乱視」があると、

左右の切れ目は判別できても、上下の切れ目が判別できないということが起こります。
上記に挙げたような軽度の倒乱視パターンなら、左右の切れ目はわかりますし、上下の切れ目は確率1/2ですから、視力的には裸眼であっても、さきの条件をクリアすることは決して難しくありません。
では、深視力テスト(三杆計)はどのように見えるかと言いますと・・・
あくまでも擬似的なものですが、まず正視眼

軽度の近視の場合

全体がぼやけます。
単性直乱視(例、S-0.00 C-1.00 AX180)の場合

縦線が濃く見える乱視なので、縦棒の見えかた自体には、あまり影響がありません
単性倒乱視(例、S-0.00 C-1.00 AX90)の場合

横線が濃く(縦線が薄く)見える乱視なので、縦棒の見えかたが心もとなくなります。
続いて、これまた擬似的なものですが、位置によっての棒の見えかたを直乱視と倒乱視とで比較してみます。
●直乱視
真ん中の棒が奥にある

真ん中の棒が手前にある

●倒乱視
真ん中の棒が奥にある

真横に三本並んでいる

真ん中の棒が手前にある

倒乱視のほうが棒が多少ボケますが、直乱視に比べて、位置による真ん中の棒の見えかた(濃さ)の違いが、大きいです。(だからといって、棒の動きがわかるとは限りません)
したがって、「棒の動いているのはわからないが、代わりに真ん中の棒の濃さで返答している」というかたが時々いますが、倒乱視を持っているほうが、その作戦は使いやすいのかもしれません。
(もちろん、本来のテストの目的を達していないので、それで合格してもよいのかという問題はあります。)
さて、このような倒乱視のかたが当店に相談に来られ、矯正眼鏡を装用すると、棒がきれいに見えるようになりますから、上記のような真ん中の棒の濃淡の変化がわかりにくくなります。
したがって、棒の濃淡を手掛かりにすることは難しくなりますが、どのみち裸眼ではテストに合格できないのですから、矯正するしかありません。
ところが・・・
矯正するだけで動きがわかるようになることが多いのですが、矯正しても動きが依然としてわからないというかたもいます。
なぜか。
だいぶまえに
「調節と輻湊の相互関係」という話をしました。
調節機能(ピント合わせ)を働かせれば、輻湊機能(両眼を内に寄せたり外に向けたり)も併せて働く。
輻湊機能を働かせれば、調節機能も併せて働く。
というものです。
調節機能と輻湊機能とは密接な関係があるため、調節機能に不具合があれば、輻湊機能もそれに巻き込まれて不具合を呈しやすい、ということがいえるわけです。
遠視や乱視の未矯正状態というのは、調節機能に負担をかけます。
(なぜか、の細かい説明は割愛します)
裸眼で視力検査にパスできる人であれば、ふだんはメガネを掛けていないかたが多いです。
近くが見えにくいのであれば、そのときだけ老眼鏡を掛けるわけです。
したがって、乱視および遠視の未矯正状態が生活時間の中で長くなりますから、その間は調節機能に負担をかけていることになります。
負担が続けば、正常な調節機能に不調が生じ、相互関係により輻湊機能にも不調が生じかねません。
輻湊機能に不調が生じれば、立体視も阻害されます。
このようなシナリオにより、「遠視・乱視の未矯正状態の放置が、正確な輻湊・精密な立体視を要求される深視力テストを困難にさせる。」
私は、このような仮説を立てています。
よって、こうしたケースでは屈折異常の矯正と併せて、輻湊力のケアを行なうことにより、深視力の精度アップをねらうというのが、当店のアプローチになります。
具体的にどうするかというのは、直接当店でご体験ください。
- 2015/02/03(火) 23:38:20|
- 視機能・視覚・検査など
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私の通っていた小学校は、1・2年生、3・4年生、5・6年生は同じクラスメート&(異動がなければ)同じ担任でした。
私の場合は、3年の時の担任が新年度に異動になったので、4年生になったときと5年生になった時は、それぞれ新しい担任の先生の下での学校生活になりました。
通知表に記載された、4年生の1学期を振り返っての担任のコメント

同じく、5年生の1学期を振り返っての担任のコメント

それぞれの担任にとって、初めて私と接した最初の学期でのコメントです。
4年生から5年生になる1年間というのは、心も成長しますし、クラス替えに伴う環境の変化もあって、発言や生活態度などにも違いが出てきてもおかしくないとは思いますが、私自身は特別同じようなスタンスで生活していたつもりです。
それでも4年生の時の先生は「ユニークな発想で」という表現を、5年生の時の先生は「一見するとシラケている様な」という表現をされています。
この件で、私は子供心に「(5年生のときの担任とは)波長が合わない気がする」という気持ちが芽生えました。
本当にシラケていることを言っていたとしても、自分のことが伝わっていないもどかしさみたいなものを感じたのだと思います。
なので、以後、この先生に対して、距離を置いた話しかた・接しかたをしていたかもしれません。
6年生の1学期、私は夏休み前に短期間入院することになりました。
入院前、この先生に、本当に何気なく「入院中は給食を食べられないけれど、それでも(7月分の)給食費の額は一緒なんですか?」と聞いてみました。
もちろん、額が変わらないのは承知していますから、食べない分を返金してほしいとゴネるつもりは毛頭なく、冗談みたいな感じで言っただけなのですが、先生は烈火のごとく怒りだしました。
(いまだに「叱られた」のだとは思えません。)
私は「どうして、こんなに怒られないといけないのだろう」と呆気にとられていたので、何と言われたかの記憶がほとんどないのですが、主旨は「なんでそんなセコイ考えかたをするんだ」ということだったと思います。
「この先生とは合わない」というのを確信した出来事でした。
ちなみに6年生の2学期のコメントは、これです。

当時(今も)の私は、おもしろおかしく作文を書くのが好きだったのですが、その芸風はこの先生には受け入れてもらえないようなので、先生のお気に召すように論調を変えるようにしたわけです。
結果として、小学生らしい作文の書き方をさりげなく教えてくださっていたのかもしれませんが。
そんなこんなで、結局最後まで、距離が縮まった感じはしませんでした。
教師が他人の、しかも何十人もいる子供たちを、限られた時間の中で、1人1人理解しようというのは、とても大変なことでしょう。
教師によって「ある一人の児童・生徒」に対する見方・評価が大きく異なることはあるだろうし、指導法だって違って当然だと思います。
正直、接しにくい子供・接しやすい子供、というのもあると思います。
ですから、この先生の資質を否定するような気持ちは全くありません。
ちゃんと見るべきところは、見てくれていたのだとも思っています。
ただ、残念ながら私とは歯車が噛み合わなかったみたいで、結果として学校生活が多少窮屈に感じてしまったのは事実です。
息子も私に似て個性が強いですから、そこのところをうまく折り合いをつけつつ導いてくださる(それは決して、息子を甘やかすという意味ではありません)先生に出会えたらいいなと、1年以上先のことが、ふと気になった次第です。
- 2015/02/02(月) 23:32:27|
- 私が若かったころ
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店の向かいの自販機で、今年最初の当たりを出しました。
昨年末から、私の買ったすぐ後に買った人が当たりを出すということが2回あり、悔しい思いをしておりましたので、ようやく引き当てたという感じです。
今日の当たりナンバーは「3」でした。

去年は「5」「9」「8」と3回当たっておりますが、今年は何回当たりますでしょうか。
量を減らしているガリガリ君の当たりと、どちらが多くなるかも気になるところです。
- 2015/02/01(日) 23:54:57|
- ダイドー自販機
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