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キベベワールド

「メガネの一心堂」の店長が、タメになること・ならないことをつづります

21項目検査 #8

今回の21項目検査は、#8(遠見水平斜位)です。

通常は、先週お話しした#7(#7a)の値を装用した状態で測定されます。
遠見というのは、我が国では5メートルが標準です。
(米国では20フィート、約6メートルです)

なお、ここでの斜位、と言いますか、21項目検査で測られる斜位はすべて「融像除去斜位(Dissociated Phoria)」と呼ばれるものになります。
これは、右眼と左眼が別々のものを見させられているような環境下で測定された斜位のことです。

斜位については、こちらを。

この斜位の測定法としては、マドックス杆を用いたもの、もしくはフォン・グレーフェ法(プリズム分離法)が一般的です。

マドックス杆の場合は、片方の眼に点光源

1101124.jpg

片方の眼に、縦光線

0908238.jpg

が見えるような環境をつくります。
右眼と左眼が別々のものを見ているわけです。


フォン・グレーフェ法では、こんなターゲットがあったら(これは近見用のチャートなので、本来#8では使えません。説明用です)

IMG_5228.jpg

上下プリズムを利用して、右眼と
1101122.jpg

左眼とで
1101123.jpg

ターゲットが見える位置(高さ)を変化させた環境をつくります。
同じものであっても、右眼と左眼とでは見えている位置が大きく異なるので、脳は「別々のもの」という認識をするのです。


偏光レンズを使用するこのようなターゲットも斜位を測定するものですが、

1101121.jpg

このターゲットで測定される斜位は「一部融像除去斜位(Associated Phria)」と呼ばれるもので、21項目検査の中には含まれていません。


21項目検査では、この融像除去斜位というのが大きなカギを握ります。
  1. 2011/01/12(水) 23:23:15|
  2. 視機能・視覚・検査など
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