キベベワールド

「メガネの一心堂」の店長が、タメになること・ならないことをつづります

認定眼鏡士

3年毎に更新となる「認定眼鏡士(にんていがんきょうし)」の新しい登録証が届きました。

sss.jpg

「認定眼鏡士」というのは、(社)日本眼鏡技術者協会によって認定される資格というか称号です。

認定眼鏡士には段階(クラス分け)があります。

眼鏡学校を卒業した人たちは、何年制の学校を卒業したか、あるいは認定試験に合格したかによって、S・SS・SSSの各級にわけられます。
私は、日本オプトメトリック協会のオプトメトリスト認定試験に合格しているので、SSS級を与えられています。

眼鏡学校を卒業していない人たちはA級からスタートし、昇級試験に合格することでAA・AAAの各級にわけられます。

この6クラスにあえて序列をつけるとすると、
A<AA=S<AAA=SS<SSS
となります。

あえて、と申し上げたのには理由があります。
私は実務経験は7年目ですがSSS級です。
だからといって、たとえば実務経験が15年、20年、30年といった他のSSS級、あるいは他の級の人と比べて、技術的な面のすべてにおいて私のほうが勝っているとは思いません。
経験に裏打ちされた技術というのもあるからです。

とはいえ、SSS級という肩書きを背負っている以上、経験の差をゼロにするくらいの修練を積まねばならないことは重々承知しておりますが。


なお、認定眼鏡士の登録は任意です。
認定眼鏡士でなければ、眼鏡店で働くことができないというわけではありません。
実際のところ、非常に優れた眼鏡技術者であるにもかかわらず、ご本人の意思で、あえて登録をされていないというかたも、私はたくさん存じ上げております。

ですから、認定眼鏡士のクラス分け、あるいは認定眼鏡士か否かということは、必ずしも眼鏡技術者としてのレベルを忠実に示していることにはならないのです。


さて、こういう身も蓋もないことを書いてしまうと、認定眼鏡士の制度そのものを否定しているようにとられてしまうかもしれませんが、正直に綴っただけで決してそんなつもりはないのです。
認定眼鏡士である以上、眼鏡調製にかかわる技量・知識に関しては、ある程度のレベルには達しているはずです。

前述のように、現在の日本でメガネの調製・販売等を行なうためには、特別な資格は必要ありません。
ど素人でも、明日からメガネ屋で働こうと思えば働けないことはありません。

あるお店の、あるスタッフが、眼鏡技術者としてどんなバックグラウンドを持っているのか、ということはお客様にはわかりません。
素人に毛の生えたようなスタッフから、超一流の技術者までが玉石混合となっているのが、この業界の現状です。

「安心して快適に使えるメガネを作ってもらいたい。そのためにはだれにお願いをしたらいいのか」という選択を迫られたとき、認定眼鏡士の称号を持つ人を選択すれば、少なくとも「ハズレ」をつかまされる可能性は極めて低くなると言えるでしょう。
  1. 2009/03/22(日) 23:52:13|
  2. メガネ・フレーム・レンズなど
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

FC2Ad