キベベワールド

「メガネの一心堂」の店長が、タメになること・ならないことをつづります

eラーニング

公益財団法人テクノエイド協会による「認定補聴器技能者養成課程」に申し込みました。

四年かけて必要な講義を修了し、試験に合格することで「認定補聴器技能者」として登録されます。

この養成課程、二年目に五日間連続のスクーリングがあり、これに出席しないと先に進めないのですが、これに出席するためには五日間(定休日を除けば四日間)、私は店を空けないといけません。
現状、それはかなり厳しいので、これまで手を付けずにいたのですが、ひとまず一年目の課程だけは終わらせることにしました。

今日から十月末までの間に、46時限だったかの講義をネットを通じて受けないといけません。
この時間を捻出するためには、ブログを犠牲にするしかなさそうです。

私は自宅で仕事をするのは嫌なのですが、そうも言っていられなくなったので、この講座だけは自宅でやろうと思います。

早速、今日からと思い、下準備だけしておこうと思ったものの、ログインパスワードを忘れてしまいました。
思い出せるのでしょうか?

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  1. 2017/07/01(土) 23:15:19|
  2. 補聴器
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最近の補聴器

シバントス社より、新しく発売された補聴器のデモ機が届きました。

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何が新しいかというと、補聴器からテレビの音を流せるというもの。

別売りの、こういった装置をテレビにつなぐことで、

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この装置が中継点となり、テレビの音声を補聴器に飛ばすわけです。

テレビの音声入力端子に接続させれば、テレビ本体からも音が出ますので、ご家族と一緒にテレビを楽しめます。
(イヤホンジャックにつなぐと、テレビ本体からの音声は出ません。)

実のところ、これまでにもテレビの音声を補聴器から出せる仕組みはあったのですが、今回の機種は、その設定や使い勝手がかなり良くなっております。

また、iPhoneやiPadであれば、上記の装置を使わないでも、設定画面からの簡単な操作で、本体からの音声を補聴器から出すことが可能です。

いずれにしても、最低限、ご自分でやっていただかないといけない操作はありますので、「誰もが簡単に」というわけにはいかないと思いますが、操作ができるかたにはかなり好評だそうです。

ネックはお値段でしょうね。
お安いモデルの片耳だけでも、結構な高スペックノートパソコンが一台買えるくらいの値段はしますので。

テクノロジーの進歩には、ただただ驚かされます。








  1. 2017/06/28(水) 23:58:47|
  2. 補聴器
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難聴と認知症

こんなパンフレットがあります。

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医学的なことについて、私はどうこういう立場にはありません。
このパンフレットの中身も、「なぜ、危険因子なのか」ということに関する細かい解説があるわけではありません。
「こういう風にも言われいていますよ」とお伝えすることしかできません。


過去のエピソードですが、高度難聴で補聴器を装用されているご高齢のかたのご家族が、「最近、何か様子がおかしいんですよ。話す言葉も変だし、聞こえていないんですかね。」と、使われている補聴器をご持参されました。
調べてみますと、音が全く出ていない状態で、修理に出すことになりました。

修理から戻ってきた補聴器をご使用いただいてからは「また、シャキッとしてきました」とのご家族のお話。

認知症との関連についてはなんとも言えませんが、「聞こえていない」という状態が、何らかの影響を与えていたと考えることはできるかと思います。







  1. 2017/05/20(土) 23:52:12|
  2. 補聴器
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Webセミナー

当店で取り扱っている補聴器メーカーによるWebセミナーが先ほどありました。

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インターネット回線を使って、店にいながら講義が聞けるというものです。


スマホを使いこなせる補聴器ユーザーにとっては、新製品の開発により、補聴器の世界がどんどん広がっています。

一方で、パソコンやIT機器が使いこなせないと、補聴器の販売・提案がやりにくい時代になりました。


  1. 2017/05/15(月) 23:50:53|
  2. 補聴器
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補聴器と集音器

「1~2万円くらいの補聴器は置いてないの?」と聞かれることがあります。

「電気屋さんとか、通販で売られている、それくらいのお値段のものは、補聴器ではなく集音器ですよ」
とお答えすると、
「補聴器と集音器とは、何が違うの?」
となります。

一番の違いは、「補聴器は医療機器であり、集音器は医療機器ではない」ということではないかと思います。
コンタクトレンズは「高度管理医療機器」、補聴器は「管理医療機器」で、医療機器としてのレベルというかランク(人体に重大な影響を及ぼす程度)は、補聴器のほうが低いのですが、きちんとした認可を得た製品であるわけです。

ただ、医療機器か否かというのは、ユーザーさんにとっては抽象的で分かりにくいかと思います。

一般的な補聴器は、聴力データを元に、その人にとって具合の良い聞こえになるように、いろいろな調整を施すことができます。
聞こえにくい音は大きく、聞こえている音はなるべく音を出さずにし、バランスのとれた音の大きさになるようにします。
極言すれば、調整しないと使い物になりません。

一般的な集音器というのは、そういう細かい調整はできません。
その人の聴力がどうであろうと関係なく、ボリュームの上げ下げ程度のことしかできないので、聞こえている音が、よりやかましくなるだけで、聴力によっては効果が得られにくいです。

また、補聴器の場合は、突発的な強大音を抑制する機能がついていますが、集音器はついていないことが多いため、耳を傷めるリスクが上がる可能性があります。

そもそも、通販や量販店(セルフ販売)で扱われている時点で、集音器は個別対応できる装置ではないわけです。
「買ってみたけれど、聞こえが悪い」と言われても、その人の聴力に合わせたものではないのですから、やむを得ないでしょう。


と言いつつも、実際に集音器を具合よく使われているかたもいるわけです。

集音器は「既製の老眼鏡」
補聴器は「度数を測定してつくる老眼鏡」

そんなイメージでよいかと思います。



  1. 2017/02/06(月) 23:54:38|
  2. 補聴器
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ポスター

「シーメンス・シグニア補聴器」を扱うシバントス社から、販促ポスターが届きました。

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「聲の形」という映画を応援しているそうです。

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キャンペーンの案内も載っているので、店頭に掲示したいのはやまやまですが、

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お蔵入りです。

なぜかというと、併せて記載されていた

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「2分で聞こえ体験」というのは、当店では無理だからです。

仮に、すぐにご視聴いただけるデモ機があったとしても、他のお客様の応対中であれば、お待たせすることになります。
「できます」と宣言する以上は、責任を持たないといけないと思いますので、できもしない文言の入ったポスターを掲示することは気が進みません。

せっかく送っていただきましたが、ごめんなさい。




  1. 2016/07/06(水) 23:42:58|
  2. 補聴器
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電池のパッケージ

当店で取り扱っている、補聴器用の空気電池。

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上段と下段でパッケージが違います。

上段は、従来のシーメンスブランドのパッケージ。

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下段は、当店の店名入りパッケージ。

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電池自体は、全く同じものだということですが・・・

当店の店名入りパッケージのほうが、どうにも安っぽく見えますし、プライベートブランドの電池のような印象も与えるような気がします。
品質的に大丈夫なの?という不安を抱かせるのではないかと。

こう言っては失礼ですが、店名入りのほうはシールに電池の番号が書かれていませんし、PRで始まる品番も書かれていません。印刷に手間がかかっているとのことですが、見た目には手抜き感が否めず。

店名入りのほうが安ければ、それはそれで説得力があるかもしれませんが、実は店名入りのほうが納入価が少しだけ高いため、販売価格は同じです。
そもそも、中身は同じなわけですし。

もちろん、販促の一環としての企画ですから、このパッケージをうまく生かしているお店さんもあるようなのですが、当店のお得意様には、店名入りをお渡しできても、一見さんにはちょっと渡しにくいです。

というわけで、次回注文分からは、通常のパッケージ品に戻そうかと思います。


  1. 2016/06/22(水) 23:37:29|
  2. 補聴器
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赤い補聴器

ちょっとややこしいのですが、「シーメンス補聴器」を提供しているシバントス社が「シグニア」という新しい補聴器のブランドを立ち上げました。

で、その新ブランドの新商品「プライマックス」というのが発売されました。

商品の細かい内容は割愛しますが、従来のシーメンス製品にはなかった、プライマックス限定カラーとして、「赤(ディープレッド」が仲間入りしました。



「赤い男」としては、当然気になるわけですが、自分に補聴器が必要だとしても、どういうわけか、この色の耳掛け型は欲しいと思えません。

ボタンの色が気に入らないのかもしれません。


この機種、当店ですぐお試しできるデモ機はありませんが、お時間をいただければ、2週間レンタルのご手配ができますので、ご相談ください。
貸出機は赤ではないと思いますが。



  1. 2016/05/22(日) 23:19:15|
  2. 補聴器
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電池品切れ

補聴器に使われる空気電池には、4つのサイズがあります。

当店では、もちろん4種類とも在庫をしておりますが、

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オレンジと茶色のシートのものが、よく出ます。

黄色いものは、マイクロカナルなどと呼ばれる、かなり小型の耳穴型に使われることが多く、青色のものは、高度~重度難聴用の耳かけ型に使われることが多いのですが、当店での販売実績は、どちらも多くありません。

ですので、オレンジと茶色に比べて、在庫数といいますか、専門用語で「陳列棚のフェイス数」を半分にしています。

オレンジないし茶色・青を買われるお客様は、一度の来店で1枚とか2枚といった感じで購入されるかたが多いのですが、黄色はまとめ買いされるかたが多いです。
サイズが小さいため、バッテリーの寿命が短めだから、というのも理由かもしれません。

本日、初めて来店されたお客様が、その黄色をまとめてご購入くださいまして、

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その結果、

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黄色、品切れさせてしまいました。

入荷は火曜になります。

こういう時に限って、黄色をお求めのお客様が見えるのですよね・・・

このブログをご覧になっているとは思えませんが、ただいま品切れ中です。
慎んでお詫び申し上げます。



  1. 2015/11/07(土) 23:29:57|
  2. 補聴器
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プロ

何年か前、業界紙か何かだと思いますが、メガネ・補聴器の兼業店を紹介している記事がありました。

その中で、

・補聴器の調整に自信を持っている
・他店購入の補聴器の聞こえが悪いという相談にも無料で再調整を行なっている
・評判を聞いて「補聴器の購入は、(安い)他店でするので、調整だけこの店で無料でやってもらえるか。」という依頼もあるが、応じている

といったことが書かれていました。

ユーザー目線で言えば、「なんて親切な店だ」となると思います。
でも、同業者としては・・・

最近のデジタル補聴器の調整は、パソコンを使ってやることがほとんどです。

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でも、パソコンを操作するのは人間です。
操作する(調整する)人間の技量に、出来栄えは左右されます。
補聴器の調整が、とても奥深い物であることは、私自信、身を持ってわかっているつもりです。

そのような、決して簡単とは思えないようなことを、自信をもってやるのであれば、他店購入品の調整については、もしくは少なくとも、「買わないけれど、調整だけ無料でしてほしい」というユーザーに対しては、きちんとお金を取ってほしいなと思います。

もちろん、お店によって考えかたというのは違って当然ですから、やみくもに批判・否定すべきことではないとは思いますが、無料でやるということは、「その程度のものなのだ」という理解をさせてしまいかねず、ひいては自分自身の技量自体をも貶めることになるのではないかと感じます。

また、「補聴器の調整は、どこでも無料でやってくれるものだ」という風潮を生むことにもつながり、「お金を取るのは、サービスが悪い店だ」と思われかねません。
それは、業界にとって、マイナスです。
既に、眼鏡業界はそうなっています。

自信がある、というのなら「私がやるのですから、これくらいの金額はいただきませんと」くらいのことは言ってもいいのではないかと。
それが、プロの矜持ではないかと、思ったりするのですが、今の世の中には受け入れられないのでしょうかね?







  1. 2015/07/21(火) 23:10:58|
  2. 補聴器
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ソフトのバージョンアップ

補聴器のフィッティング(音の調整)をするためのソフトウェアがバージョンアップされたので、インストールです。

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「補聴器のフィッティングは、パソコンがやってくれるから、簡単ですよ」とおっしゃる人がたまにいますが、よほどの達人か、フィッティングをナメているかの、どちらかだと思います。

マニュアル通りの操作で完璧にできるほど、甘くはないというのが実感ですが。


まぁ、いずれにしても、現在主流となっているデジタル補聴器のフィッティングはパソコンがないとどうにもなりませんし、パソコンの操作に疎すぎる人にとっては大変な時代になっていますね。




  1. 2015/06/03(水) 23:08:30|
  2. 補聴器
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補聴器は調整が必要です

当店で取り扱っている補聴器メーカー「シーメンス」が、本日の朝日新聞に広告を出していました。
(他の新聞にも出していたのかもしれませんが、少なくとも私の購読している産経新聞には載っていなかったです)

朝日の読者から見せていただいた、その広告のページに載っていたグラフなのですが、

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「安心感」とか「自信」なんていうのはともかく、「会話のしやすさ」に関して半数の人が「補聴器をつけても変わらない」と答えていることになります。
また、1割の人は、「補聴器をつけることで、会話がしにくくなった」と答えています。

補聴器をつければ聞こえがよくなるから購入するのだと思うのですが、「良くなった」と答えた人が4割未満って、どうなんだろう?

・サンプルには、買ったわけではなく、試聴しただけの人、耳鼻科学的に補聴器の効果がない人も含めているのか
・「補聴器」には、一万円前後で買える「集音機」レベルのものも含めているのか

その辺のことはわかりませんが、「補聴器」と銘打っているものを、装用効果のある人にきちんと調整して納品すれば、「良くなった・とても良くなった」の割合は、もっと増えるはずだと思います。
そうじゃなきゃ、補聴器の意味がないですから。


これは私の推測ですが、補聴器を購入して、その後一度も調整に行かない人が少なくないからではないかという気がします。

最近の補聴器はパソコンで音を調整するタイプが主流ですが、何度でも音の構成を作り変えることができます。
使ってみて「このような音がうるさい」「このような音が聞こえない」ということに気づいたら、適宜お店で調整をしてもらい、自分の耳にあった音にしていくのが基本です。

いきなり力強い音を出すよりも、最初は少し弱めの音から、徐々に強い音にしていくこともあります。
そうであれば、調整に来ていただけなければ、弱い音のままですから物足りなさが残るはずです。

「お店まで行くのが遠い」「めんどうくさい」などの理由で、調整を怠ると、結局満足のいく聞こえにならず、使わずにほっぽってしまうということもあるでしょう。

補聴器は調整を繰り返していくことが多いというのを、装用者ご自身だけでなくご家族も心に留めておくことが重要ですし、そのためには、調整のために足を運ぶのが億劫にならない距離にある販売店を選ぶのも大切かもしれません。






  1. 2014/09/09(火) 23:25:38|
  2. 補聴器
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賃貸業

当店では、シーメンス補聴器を取り扱っているのですが、ただいま「2週間お試しキャンペーン」を開催中です。

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補聴器はお安い買い物ではありませんので、まず2週間、ご家庭や職場でお使いいただき、使い勝手・聞こえかたなどを確認いただければと思います。

お貸出しできるのは、基本的には耳型を取る必要のない「耳かけ型」になります。

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最新の補聴器もお貸出しできますが、先着順なのでメーカーさんの在庫が出払っている場合は、少々お待ちいただくことになります。

あいにく、無料ではありませんで、両耳3000円、片耳1500円のレンタル料をいただきます。


なお、これに先立ちまして、レンタル料をいただく以上は「賃貸業」になるということで、医療機器の賃貸業の許可を取ってほしいとのご指示をいただきました。

当店はコンタクトレンズの販売をしておりますため、既に高度管理医療機器等販売業の許可を得ております。

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今回は、これに「賃貸業」を付加していただくよう、書き換えの依頼を保健所にいたしまして、過日完了しております。

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  1. 2014/07/01(火) 22:59:48|
  2. 補聴器
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「聞こえ」の話

当店に掲示してある、補聴器関連のポスターです。

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この文章、どう思われますでしょうか。

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まず1行目。

要するに「片眼だけしか見えていないと、遠近感がわかりません」といっているのと同義のように受け取れますが、それは正しいのでしょうか?

理論上、片眼だけの情報では確立ができないのは「立体視」であり、「遠近感」ではありません。
いわゆる「非立体視的手がかり」と呼ばれる、さまざまな手がかりでもって、私たちは片眼視の状態であっても、遠近感をつかむことができることがあるのです。

たとえば、片眼失明していてる教諭が学校の体育館のステージから児童・生徒を見渡した時、少なくともだれが最前列にいて、だれが最後列にいるかは、適切な視力があれば「非立体視的手がかり」を利用して判断できます。

ですから「遠近感がわからない」というのは正しくありません。


それから2行目。

補聴器を片耳しかつけず、もう片耳が完全に聞こえない状態では、どの方向から音が聞こえているのかわからない、ということを伝えたいようですが、

同じポスターに書かれているこの図を見る限り、

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「わからない」のではなく、「わかりにくい」と表記するほうが適切ではないかと感じるのですが。


と、イチャモンをつけるのが今日の本題ではありませんで、こんな記述もあります。

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このリサーチの是非については、読んでもいないので何とも言えません。


しかし・・・

当店のお客様で、補聴器が壊れているのを気づかずに使い続けていたご高齢のお客様がおられました。
当店にご家族と一緒に修理に持ってこられた時、「ちょっと前に比べて、随分衰えちゃったな」という印象を持ちました。
この「衰えた」というのは、体力というよりも頭のほうとご理解ください。

そして、修理した補聴器をお渡ししてしばらくしてからご家族がお越しになっておっしゃいました。
「最近、かなりしっかりしてきたように感じます」と。
この「しっかり」というのは「頭が」とご理解ください。

この事例から、補聴器が壊れて「聞こえ」が悪い状態で過ごしていたために、脳の衰えが生じていたのではないか。
そして、「聞こえ」が良好になったことで、脳が再活性化を始めたのではないか。
と考えることもできるのではないでしょうか。

無論、この一例だけをもって推測するのはナンセンスですし、補聴器の使用が認知症の予防になるのでは?、と言っているわけでもありませんので、誤解なきようお願いします。


「眼が見えていれば、耳は少々悪くても」とおっしゃるかたも多いですが、正しい刺激を脳に送ってあげることは
とても大切なことではないかと考えます。



  1. 2013/09/29(日) 23:44:33|
  2. 補聴器
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シーメンス最上位機種

当店で取り扱っているシーメンス補聴器の最上位機種、本日納品でした。

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最上位機種ですので、お値段もかなりのものになりますが、それだからこその特典があります。


通常、このような耳穴型補聴器は、流れ作業と言いますか、分業と言いますか、たとえば耳型をもとにシェル(補聴器本体の外側の部分)のデザインを起こす人、部品をシェルの中に組み込む人、シェルを磨く人、などなど工程毎に別々の技術者が担当します。

しかし、この最上位機種に関しては、一人の技術者が最後まで担当します。
ですので、製造工程における窓口が一本化されますために、「ここはこうしてほしい」「こういうところをなおしてほしい」などといった要望にも対応してもらいやすく、結果としてクオリティの高いものが出来上がります。


仕上がった製品は、豪華なケースに入って届きます。

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電池は片耳あたり60個(約2年分になるらしい)サービスです。

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このほか、シェルの再作や紛失の場合なども、一定の条件はあるものの、他製品よりもはるかに優遇されています。
また、この補聴器をつくる工房は、他の補聴器のとは独立した「アトリエ」と呼ばれる部屋になりまして、希望すれば製造工程を注文した人が見学することも可能です。


いわばファーストクラスのようなこの補聴器が、お値段以上の価値のあるものになりますことを祈っています。


  1. 2012/04/23(月) 22:32:23|
  2. 補聴器
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耳型の採取

以前、補聴器を作る際に耳型を取ることがあるという記事を記しました。

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では、これはどうやって採取するかと申しますと、、、

まずこの道具で

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耳道や鼓膜を観察します。

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採取できると判断したら、このスポンジを耳穴の大きさに合わせてちぎって小さくしてから、

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耳穴の奥のほうへセットします。

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これを怠ると、印象剤が鼓膜に到達してしまう可能性もあり、非常に危険です。


これ、印象剤です。
緑と白をそれぞれ適量すくって、

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こねくり回します。

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よく混ぜ合わせたら、注入機にセットします。
チンタラやっていると固まってきてしまうので、素早くやります。
この作業の最中に電話があっても、私は出られません。

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そうしたら、耳の中へ印象剤を注入。
(左手でカメラを持っているため片手作業になっていますが、通常は左手も添えて慎重にやります)

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印象剤を注入されるのをモデルが拒否したため、画像はここまでです。

私は念のため、片耳につき2個の型をとります。

この型の良し悪しが、補聴器の仕上がりを大きく左右しますし、耳道に異物を注入するわけですから、とても緊張する作業です。
  1. 2011/08/22(月) 23:40:04|
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補聴器の違い

私は両眼視機能等について語るのと同じレベルで補聴器を語ることはできないので、表面的な話になりますが、当店でとりあえず最初におすすめしている補聴器は、片耳で15万~20万くらいのものになります。

それくらいのご予算で来られたかただと話が早いのですが、一桁少ない予算で来られたかたの場合ですと「電気屋さんとか新聞広告とかで、安いのが売っているじゃないか。それと何が違うんだ」という話になります。

一万円前後くらいからの価格で売られているものは、いわば既製品です。
メガネでいえば、既製老眼鏡です。
合う人には合うけれど、合わない人には合わないというものです。

一方、当店で通常おすすめしているものは、それぞれの人の聞こえかたに合わせて調整をして納品するものです。
個々の度数に合わせてつくるメガネと同じようなものです。

そうすると「調整」って何をすんねん、ということになるわけですが、調整をするためには聴力のデータが必要です。

ヘッドホンをして、ブーとかピーとかの音が聞こえたらボタンを押すといった感じで、どの周波数の音がどれくらいの大きさで聞こえたかをチェックしていきます。

こんな感じのグラフになります。

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これは右耳のグラフです。
縦軸が音の大きさ、下方向に向かうほど大きな音が出でいます。
横軸は周波数、左に向かうほど低い音が出ています。
丸印の付いているところが、ヘッドホンを通して聞きとる(気導聴力)ことができた各周波数の最小の音の大きさです。

(これは、あくまでも「音が聞こえた」というだけで、「意味のある単語を聞きとることができる」かどうかを示しているわけではありません。)


大抵の場合、このような聴力データをもとに補聴器を選択し、聞きにくい帯域の音をより聞こえやすくするように合わせていきます。

もちろん、聴力データ以外の様々な要素も補聴器選定の大事な要素にはなりますが、聴力だけで考えても、

たとえば、こういう気導聴力の人と
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こういう気導聴力の人とでは、
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おすすめする補聴器は違ってきます。


さて、聞きにくい帯域の音をより聞こえやすくするためには、帯域を細かく区切って調整ができるほうがよいに越したことはありません。
これが、補聴器の価格差につながる一つの要素です。

メーカーによっても若干の差はあると思いますが、当店で扱っているシーメンス社のものでいえば、10万円台前半のものは、4つの帯域に区切って(これをチャンネル数と呼んだりします)調整ができます。

これはその補聴器の調整画面です。
右側のイコライザーみたいなツマミが4個ありますね。
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これが最上位機種になると、16個になります。
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当店で最初にお勧めする機種が8個~6個のものです。
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では、4個のものと16個のものとで、具体的にどれくらい聞こえかたが違うのか、ということになりますが、これはもう実際に聞いてもらうしかないでしょう。

もっとも、聞いてもらったところで、違いは分かりにくいかもしれません。
聴力や言葉を聞きわける能力、初心者か買い替えか、などの条件によっても感じかたは異なりますしね。

ただ、理論上は聞こえかたに違いはありますよ、ということが言えるわけです。

繰り返しますが、この「チャンネル数」は、価格差を生む一要素に過ぎません。
高価格のものになるほど、それ以外の性能が向上し、付帯機能も多くなります。

それについては、また別の機会に~。
  1. 2011/06/12(日) 23:23:12|
  2. 補聴器
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日々のお手入れ

「補聴器から急に音が聞こえなくなった」ということで、当店に持って来られる場合によくあるパターンが「耳垢詰まり」です。

耳穴に差し込むタイプの補聴器の場合、補聴器本体の中に耳垢が侵入しないように、本体から音が出る部分に何らかのガードが施されていることが多いです。(下の画像だと、赤や白の部品です)

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ところが、日々の使用によって、このガードの穴(網目)に耳垢が溜まってしまうと、(下の画像ですと、白い部品の中に耳垢が溜まっています。)

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音の出口がふさがれてしまうため、音が聞こえなくなってしまうのです。


この部品は、いつでも交換できるように店に在庫がありますので、ここの部品の耳垢詰まりが原因であれば、交換さえしてしまえば元のように聞こえるわけですが、

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こうした事態を防ぐためには、補聴器購入時に添付されているブラシを用いて、

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補聴器を耳から外した後に、この部分にブラシをかけることが重要です。

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ブラシをかける際は、網目から細かな耳垢が内部に落ちないよう、音の出口を下に向けて行なうとよいでしょう。
  1. 2011/03/20(日) 23:50:47|
  2. 補聴器
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耳型

これ、何でしょう?

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オーダーメードの耳穴型補聴器を作る際に必要な耳型です。

耳の中に、柔らかい粘土のようなものを注入して、しばらく経つと、ご覧のように固まるわけです。

これをメーカーさんの工場に送って、お客様がご要望するサイズの補聴器に仕上げてもらいます。

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上の3個は、見本として私の耳に合わせて作ってもらったものです。

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耳型を撮る作業は、補聴器の出来栄えを左右する大切な工程です。
お客様の耳の中に異物を注入する作業でもありますから、何回やっても緊張します。
(鼓膜を保護するためのパッドを最初に耳に入れてから、印象剤を注入します)
  1. 2011/02/01(火) 23:37:05|
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補聴器の調整

当店では、シーメンス社の補聴器を取り扱っています。

以前の補聴器は、補聴器本体にダイヤルが付いていて、

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これを回していくことで、聴力に合わせた聞こえかたを提供していました。


最近の補聴器は、安価なものを除き、パソコンで調整するものがほとんどです。


パソコンと補聴器とを接続するための装置に補聴器をセットすれば、

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すべての調整は、パソコンの画面で行なえます。

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逆に言うと、パソコンがなければ何もできません。

パソコンがあっても、補聴器とつなぐ装置がなければどうしようもありません。

したがって、お客様が自宅で好きなようにいじろうと思っても、やりようがないわけです。
(一部の機種やリモコン対応の機種であれば、音量調節をはじめ、簡単な設定変更は可能ですが)


補聴器の調整がメガネの度数決定と大きく違う点としては、やり直しが効くということでしょうか。

メガネの場合、一度決めた度数で納品したものを別の度数にする場合、まったく新しいレンズで作り直さなければなりません。

補聴器は、一度設定した聞こえかたで具合の悪い場合、何度でも調整をし直すことが可能です。
「こことここを修正しましたよ。これでしばらく使ってみてください。おかしかったら、また修正しましょう」ということが可能なわけです。
何年か経って聴力が大きく変わってしまった場合でも、新しい聴力に合わせた設定をし直すことが可能です。
(もちろん、補聴器の性能が伴えばの話ですが)

一発勝負のメガネと違い、そういう点では融通が利く補聴器の調整ですが、じゃあ簡単なのかといえば、決してそんなことはありません。
メガネと同様、とても奥が深いものなのです。

  1. 2010/10/13(水) 23:42:46|
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