キベベワールド

「メガネの一心堂」の店長が、タメになること・ならないことをつづります

眼鏡橋華子の見立て

講談社のマンガ誌「モーニング」に連載されている「眼鏡橋華子の見立て」という作品の第一巻が発売されました。

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細かいことは割愛しますけれど、一話ごとにメガネフレームの紹介が組み込まれています。

「メガネフレームなんて、どれも似たようなもの」と思っておられるかたが多いかもしれませんが、決してそんな単純なものではないんだよということが、少しでも伝わるといいのかなと思います。

メガネに興味がない読者に受け入れられるストーリー展開にしていくために、内容が今後どうなっていくのか。
私は「モーニング」は読んでいないので、二巻以降も今の流れで続くのかどうかはわかりません。


  1. 2017/02/27(月) 23:52:06|
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メガネの置き場所

ご高齢のかたに多いような気がするのですが、こんな風に変形してしまったフレームを持ち込まれることがあります。

1702181.jpg

椅子の上に置いてあったメガネに気づかずに座ってしまった、というのが原因です。

自分で座ってしまうケース、ご家族(ご主人・奥様)が座ってしまうケースなどありますが、そもそも、椅子の上に置くこと自体が好ましくはないでしょうね。

イスに座って、老眼鏡を掛けて新聞を読んで、読み終わった時に無意識的に、隣の椅子の上に置いてしまう。

それに気づかずにご家族が座ってしまう。

といった流れかと推測しますが、せめてテーブルの上に置いていただけると、このようなアクシデントは減ると思います。

何度もお伝えしているように、修復中に破損するリスクが伴いますから、「壊さないように直してくれ」と言われたらお断りしますが、
破損の可能性をご了承いただければ、

1702182.jpg

直せます。

壊れるときは壊れますがね。



  1. 2017/02/20(月) 23:53:31|
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強めのプリズムレンズの加工

先日は、度なしで片眼8プリズムB.O.ずつのメガネの話をしました。

今回調製したのは

R: S-3.75 C-0.75 AX175 7△B.I. 3.5△B.U.
L: S-3.50 C-1.00 AX180 7△B.I. 3.5△B.D.

でした。

こういう場合、プリズム量を決める作業はもちろんですが、そのあとのフレーム選びや加工も気を遣います。

屈折率1.70のプラスチック外面非球面レンズを使用します。

わかりにくいですが、レンズの厚みが大きく異なります。

1702131.jpg

加工機でレンズを削る際、レンズを左右のバーで抑えるのですが、このような直角三角形に似た形状のレンズを抑えようとすると、

1702138.jpg

抑える部分の圧力がレンズ面に均等にかかりにくくなってしまうため、削っている間に微妙にレンズがずれてしまうリスクが高くなります。
今回はプラスチックレンズですが、ガラスレンズの場合は、特に要注意です。

レンズがずれてしまうと、形がおかしくなってしまったり、乱視軸やプリズムの基底方向が指定した数値と変わってしまいます。
そのため、まず大まかにレンズを一回削り、もう一度中心の位置を決め直して、仕上げの削りをするという、2段階の加工をしたほうが安心です。
(それでも、ずれるときはずれます)

1回目の削り終わり。
黒い線が、削る目安です。

1702136.jpg

もう少し削りたいところですが、耳側のほうが削れてしまっているので、これ以上は無理をしません。


さて、今回のような、ある程度の量のプリズムになると、納品されてくるレンズ度数の精度が若干甘くなります。
注文する段階で、メーカーさんから「その点、ご了承ください」と言われます。
無論、実害のないレベルの誤差ですが、そこはやむを得ません。

また、今回のように水平・上下のプリズムですと、レンズを削る際にレンズに貼り付ける器具を吸着させる際にも問題が出ます。

通常は、このように太い線と細い線が重なっていまして、真ん中の小さな丸のところに光学中心がくるように、且つ、その水平線上にレンズの水平基準位置がくるようにレンズをセットして吸着します。

1702132.jpg

しかし、プリズム量が大きいため、この線がずれて見えます。
これは、強度乱視で、乱視軸が斜め方向の場合にも起こります。

1702137.jpg

ずれて見えている小さな丸に光学中心を合わせれば済むのなら簡単ですが、それでは不十分です。
どこを狙えばいいかの微妙なさじ加減は、経験が頼りになります。

吸着した器具の中央に、光学中心位置を示す黒いしるしが来ていることが、狙い通りか否かの目安になります。

1702133.jpg

玉型形状や瞳孔中心間距離の兼ね合いによっては、この確認方法が取れないことがあります。
そういうときは、それこそ、仕上がってみないとわからない、という状態になります。

ですので、納品されてくるレンズの精度同様、加工の精度も若干甘くなってしまいます。
どの程度の加工誤差までを許容するかは、ケースバイケースです。

ということで、仕上げの削り行程に入ります。

今回は鼻側と耳側の厚みの差が大きくなります。
フレームのカーブとレンズのヤゲンカーブをなるべく合うように調整したいのですが、

1702135.jpg



1702134.jpg

レンズ形状の関係で、あまり融通が利きません。

なので、フレームを選ぶ際には、レンズのヤゲンカーブを想定した上で、必要に応じてフレームカーブの調整ができるものを選ばないと、レンズをフレームにはめるときに難儀します。

また、鼻側の厚みが大きくなりますので、

1702139.jpg

クリングス(鼻パッドを支える針金状の部分)の形状によっては、クリングスとレンズのコバとが干渉しあうため、レンズ鼻側を大きく面取りする(見栄えが悪くなる)必要があります。

今回はアセテート枠を選ばれたので、その点の心配はありませんでした。

1702140.jpg

加工上の留意点は店の担当者の問題ですが、フレーム選びはお客様の好みも関係してきます。
上記のような理由により、仕上がりの状態を考慮してフレームをおすすめする場合がありますことを、あらかじめご了承ください。





  1. 2017/02/13(月) 23:55:23|
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最初が肝心

たとえば「他店で数年前に作ったメガネで、遠くが見えにくくなってきた」という主訴で来店されたかたの検査をしたら

Rv = (1.2 X S-2.50 C-1.50 AX145)
Lv = (1.2 X S-3.25 C-1.25 AX5)

という完全矯正値が得られたとします。

それで、最終的にどういう度数で調製するかというと、そのまま完全矯正値でやってよければ話は早いのですが、違和感が少なくなるようにということを念頭におくと、どうしても「今まで掛けていたメガネの度数」というのを参考にする必要が出てきます。

もし、使用中のメガネの度数が、

R : S-2.00 C-1.50 AX145
L : S-2.75 C-1.25 AX5

であれば、近視を二段階上げるだけですから、完全矯正値でもいいかもしれません。


ですが、使用中のメガネの度数が、

R : S-1.50
L : S-1.50

だったとしたら、いきなり完全矯正値までもっていってよいのだろうかと悩む担当者が多いのではないかと思います。
「乱視、どうしよう」「左右の近視度数差をどうしよう」等々。

それで、この

R : S-1.50
L : S-1.50

のメガネが、お客様にとって初めてのメガネだったとして、その時の完全矯正値が

Rv = (1.2 X S-1.50 C-1.00 AX145)
Lv = (1.2 X S-1.75 C-1.00 AX5)

だったとします。

「初めてのメガネだし、あとでクレームになっても困るし」みたいな考えで、「弱めのほうが楽ですよ」とかなんとか言って、安直に

R : S-1.50
L : S-1.50

に決めていたのだとしたら、どうでしょう。

もし、この時点で、幾らかでも乱視を入れていたら、今回の乱視度数の扱いが少し楽になるわけです。
それをしないで済ませたことにより、あとあと対処に困る、というパターンです。


つまり、一番最初に作るメガネの度数というのが、ややもすると、その後の方向性を決めかねないということです。
最初の時に、しっかり説明をし、装用テストをして、使いやすい度数を決めることが肝要であると思います。







  1. 2017/02/05(日) 23:48:19|
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丸小玉

バイフォーカルレンズにはいろいろな種類があります。

これは近用部が丸いタイプです。

1701251.jpg

遠用部から近用部へ視線を移したときの違和感を強く感じられることもあり、今までこのタイプを使われているかたにしかお売りしたことはありません。
お試し用のレンズも用意していませんので。

先日、このレンズをメーカーにオーダーしたら、「すでに販売中止になりました」と言われました。
他のメーカーを当たってみないといけないなと思ったところ、幸い、まだ生地が残ってていたということで、無事仕上げることができました。

1701252.jpg

二重焦点レンズは、その利用者の多くがご高齢のかたと思われ、市場シェアは圧倒的に累進レンズが占めているわけですが、二重焦点でないと合わないというかたがおられます。
採算を考えると厳しいのでしょうが、安易に製造中止にせず、残していってほしいと思います。



  1. 2017/01/25(水) 23:58:23|
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多品種少量生産

たとえばお気に入りの靴の右足用を激しく傷つけてしまった場合に、購入店に行って「右のみ取り寄せてほしい」という注文をする人は滅多にいないと思いますし、そういう対応も難しいのではと思います。

一方、メガネの場合は、修理対応ではなく、前枠のみ、テンプルのみを取り寄せる、ということが可能です。
金額的には修理のほうが安くあがることが多いでしょうが、熱処理をするためにカラーが変色したりするのが気になるのなら、新しい部品を取り寄せたほうが綺麗かもしれません。

テンプルを片方のみ取り寄せるようなケースでは、先セルの劣化具合が反対側と異なるので、先セルは両方交換したりすることもありますが。

ただ、そういう対応ができるのは、メーカーに在庫がある場合に限ります。


メガネフレームは、多品種少量生産なので、今月発売した4型4色のフレームが、半年後・1年後・3年後にも同じように在庫が残っている保証は全くありません。

仕入れたフレームが短期間ですべて売り切れる=陳列してあるフレームはすべて新作ばかり、というお店はきわめて少ないと思います。
すなわち、今日仕入れたフレームが、売れずに長期間残ってしまうということは珍しくないわけです。
そうしますと、販売が決定した時点で、同じもののメーカー在庫は既になくなっている場合もあり得ます。

フレームによっては、在庫が切れたら再生産をするものもありますし(納期はそれなりにかかかります)、売り切っておしまいというものもあります。

私は「在庫処分品」みたいな、売り切っておしまいという特価商材を仕入れるのは好きではなく、比較的長期間パーツ管理をしてくれているフレームが好みなのですが、それでも在庫がなくなるときはなくなります。

以前、ある業者に、そういったパーツ管理についてお尋ねしたところ「そういうことを言ってくるお店とは取引したくない」と言われたこともありました。

また、たとえば右テンプルのみを出荷してくれる場合、アフターサービス用に生産している在庫を出荷するというよりは、通常在庫の中から、右テンプルを外して出荷するというケースが多いのではないかと思います。
そうすると、その右テンプルを外したフレームは「一本」としては出荷できなくなってしまうわけです。
メーカーとしては、正直困ります。
ですから、パーツ対応をしていただけない場合もあったりします。

このように、いろいろ事情がありますので、「同じパーツを取り寄せたい」という場合には、「在庫がなくて当たり前」くらいの気持ちで、購入店にお尋ねになるとよいかと思います。



  1. 2017/01/16(月) 23:34:34|
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ハズキルーペ

積極的なテレビCМを展開しているハズキルーペ。

1701101.jpg

勘違いされているかたもおられるようですが、どんな人でも、どんな条件でも、近くのものが大きく見えるわけではありません。

あくまでも、近用眼鏡を装用した状態で、その上から装着するすることでルーペとしての役割を得るものなので、
裸眼で使えば基本的には+2.50Dの既製老眼鏡です。

たとえば、現在S+2.50Dの既製老眼鏡を使っている人が、裸眼状態でハズキを装着すれば、老眼鏡として機能することになります。
あるいは、S-2.50Dの遠用鏡を使っている人が、その上からハズキを装着すれば、遠用鏡の上から既製老眼鏡を装用することになり、度数的には相殺されますので、裸眼と同じ状態になります。
ただ、いずれの場合も、ハズキの構造に基づく光学的特性で、通常の既製老眼鏡よりも若干の拡大効果は得られますが。

光学特性上、焦点距離は決まってしまいますので、近用鏡の上からハズキを掛けて、手元の細かな文字は大きく見えるようになったとして、2m離れたテレビの字幕も大きく見えるかといったら、そんなことはありません。
ボケて見えにくいはずです。

ですから、通販で飛びつくよりも、店頭で見え具合を確認するのが良いとは思うのですが、どなたかへのプレゼントだったするとそういうわけにもいかないでしょうしね。

当店では11月ごろに、(当店としては)それなりの本数を販売しました。
注文しても納期が1週間ほど先になってしまうということで、機会ロスが生じたりもしました。
ご高齢のかたがせっかく足を運んでくれたのに申し訳ないと思い、じきにブームが終わるのを承知で、少し余分に注文したところ、予想通りバブルははじけたようで、今は落ち着いております。

ブルーカット対応のもの、天地の浅いもの、などいくつかのモデルがあるようですが、当店ではもっともなスタンダードな、クリアレンズ・天地幅40mmくらいの「ハズキ partⅢ」を、赤・黒・紫と3色在庫しております。
どの色が売れるかはなかなか予測が難しく、現在は黒の在庫に余裕がございます。
なお、通販は致しませんので、通販ご希望のかたのご希望には添えません。
あしからずご了承ください。







  1. 2017/01/13(金) 23:20:27|
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レンズの傷

「レンズに傷がついた」ということで、「交換したほうがいいでしょうか」と聞かれるケースがあるわけですが、傷のつきかたが微妙な程度の場合、「気になるようでしたら交換されたら」といった返答をするのが常でした。

私自身、明らかに目立つ傷のついたレンズというのを使ったことがなかったため、「気になるか否か」という点について、実際のところどうなんだろうと思っていたわけですが。

正月にメガネを落っことして傷をつけましたので、図らずも体験可能となりました。

IMG_9635a.jpg

点のような傷ですから、面で傷がついたのとは比べるまでもありませんけれど、確かに気にはなりますね。
ただ、このレベルだと、鬱陶しくてイライラするところまではいきません。
この辺は、個人個人の感覚で大きく異なるところと思います。

当初は早急に交換しようと思っていたものの、意外に我慢できる範疇だということと、「どんなに、傷に強いといわれる強化コーティングをしたとしても、あくまでも細かな拭き傷に対する耐性であって、このように落っことしてガツンと衝撃を与えたときは、傷がつきます」という説得力のある説明ができることに気がついたので、もうしばらくこのままでいいかなと思ったりもしています。

とはいえ、第三者から見てわかりやすいので、

1701091.jpg

「眼鏡店の店長としてどうよ?」と思う部分もあるのであります。





  1. 2017/01/09(月) 23:46:58|
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不自由がない

昨日、メガネの替え時として「不自由を感じたら」、という話をしました。

これについて、少し補足しておきます。

「不自由がない」のであれば、「度の合っていないメガネ」を掛けつづけても問題はないのか、という疑問が出てくると思います。
無論、度が合っているほうが、視機能の保護の観点からは好ましいとは思います。

ですが、こんなケースはどうでしょう。

6~7年前にあつらえた近用鏡をご使用のお客様がいたとします。
特に不自由はないけれど、だいぶ年数も経っているし、もし度が変わっているのなら買い替えてもいいかな、ということで検査をしました。

現在眼鏡度数
右 S+2.50
左 S+3.50

読書距離を考慮した推奨度数
右 S+3.75
左 S+4.00

となったとします。

当然、近くの文字の見やすさは実感できますので、これで新調したとしたらどうなるか。
もちろん、これでうまくおさまれば、それに越したことはないのですが、現在眼鏡で不自由がない理由を考えていくと・・・

納品数日後、「近くは見えるけれど、テレビが全く見えない」という訴えがくる可能性がゼロではありません。

このかたは、ここしばらくは右眼で多少離れたところが見えていて、左眼で近くのものを見ていたわけです。
それが、左右のバランスを取ってしまったために、両眼とも近くの文字が見えるようになってしまい、今まで右眼で見えていたものがボケてしまうということです。

両眼視の観点から言えば、両眼のバランスを取ったほうがいいとは思います。
ですが、これまで不自由を感じていなかった人に、そんな理屈は通りません。
これまで見えていたものが見えないのですから。

そもそも、度数を決める段階(装用テスト)で、こういう状況になることは想定できますが、近くの見やすさに意識がいってしまうと、ふだんの生活シーンが抜けてしまうということはあるでしょう。
「実際に使ってみて気がついた」というパターンです。

仮に、装用テストの段階で気がつけば、遠近両用なり、中近両用なりをおすすめするという選択肢も出てきますが、「不自由がない」というかたには、かえって使いにくい場合もあると思います。

「不自由がない」=「主訴がない」状況では、おすすめしてもうまくいかない場合が少なくないということです。


一方、「不自由がない」と思っていても、適切な度数を装着することで「今まで気がつかなかった不自由さに気がついた」ということもあるとは思います。
たとえば、両眼視を考慮することで、立体感が得やすくなったとか、読書中に行を飛ばすことがなくなった、といったことはあり得ます。
あるいは、片眼の矯正視力が大きく低下していた、という気づきが得られることもあるかもしれません。
その場合、眼疾患の可能性は否定できないわけです。

自覚的な主訴はなかったけれど、検査をしていく上で「主訴の掘り起し」になった、といってもいいかと思います。


ですので、「不自由がない」からといって「度数をチェックする必要がない」と申し上げているのではないという点、誤解のないようにお願いします。
「不自由がないので新調しない」というのと、「度数が変わっていることはわかったけれど、特に不自由はないので、今回は新調しない」というのとでは、ちょっと意味合いが違うと思います。



  1. 2016/12/26(月) 23:50:20|
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メガネの替えどき

「メガネの寿命は?」
「メガネは何年くらいで買い替えたらいいの?」
などというご質問を、たまにいただきます。

どんな時に、買い替えることが多いかと考えてみますと、

1、度が合わない、使い勝手が悪い
2、レンズのコートハゲやキズによる見にくさ
3、フレームのメッキハゲや変形・破損
4、フレームに飽きてきた

などといったことが挙げられるかと思います。


人によっては、レンズが傷だらけだったり、クリングス(鼻パッドの土台)が片方折れて無くなっていても、気にせず使っていることもありますし、10年以上使われているかたも少なくないでしょう。

価値観は人それぞれですが、私は「フレームに飽きてしまったというような、おしゃれ的な側面を除けば、不自由を感じるようになった時が替え時では」と伝えることが多いです。



全然関係ないですが、今日のネクタイはサンタ柄でした。

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  1. 2016/12/25(日) 23:56:14|
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たまにはフレームの話題を

私が常用している「シュン・キワミ」の新作が入荷してきました。

とりいそぎ、紳士向けが3本。

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こちらと、

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こちらとは、

1612197.jpg
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玉型が違うだけで、フレーム部分は同じです。
顔幅の広い私でも掛けられます。

私が現在使用しているのは、箱根駅伝5区で中大が途中棄権するより前から使っていますし、リピート生産の予定がないということなので、モデルとしての効果もなくなりましたから、こちらに乗り換えようかなと考え中です。

それを踏まえて仕入れた色は、当然「赤」です。

1612194.jpg

鮮烈な赤ではありませんので、「赤初心者」のかたにも、お勧めできる色合いです。



  1. 2016/12/19(月) 23:50:43|
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複式フレームにて

今年の初夏、ある眼科さんから「遠見と近見とでプリズム量の異なる処方のお客様に貴店をご紹介しましたので、よろしくお願いします」というご連絡をいただきました。

ご持参された処方箋を拝見しますと、遠用度数にはプリズムあり、近用度数にはプリズムなし、となっていました。

使用目的をおうかがいした結果、遠用鏡をひとまずお作りいただきました。
近見時は、今まで使っているプリズムなしの累進レンズ(度数は処方箋度数とは異なります)があるので、それを使うということでした。


で、このたび、この処方箋の遠用度数をベースにした累進レンズを試してみたいとのご要望をいただきました。

この場合の最大の問題点は、「遠用にプリズムあり、近用にプリズムなし」という点です。
遠用と近用とでプリズム量を変えることができる累進レンズを私は知りません。
(ご存知のかたがいらしたら、教えていただければ幸いです。)

今回のケースでは、遠用のプリズムに合わせれば、近用には不要なプリズムが付加されてしまうことになります。
かといって、近用に合わせてプリズムなしにすれば、遠見で複視が生じます。
そもそも、遠見の複視を解消するためのプリズム処方なので、プリズムを抜くわけにはいきません。

遠用と近用とでプリズム量が異なる場合、遠用単焦点と近用単焦点を上下半分にわけて組み込む「フランクリンタイプ」という手もありますが、「累進レンズ希望」という大前提があるので、それは候補になりません。

累進レンズの遠用部分にフレネルプリズムを貼るという手はアリですが、膜によって運転時の視力が少なからず低下するのは避けたいところです。

ということで、初回ご来店時にご紹介していた「複式跳ね上げフレーム」を使うことにしました。

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跳ね上げる側に、度なしのプリズムを入れることで、遠見はプリズム入りの累進として

1612132.jpg

跳ね上げたときに、プリズムなしの累進として近見ができるように

1612134.jpg

ということです。

さて、上の画像を見ると、跳ね上げる側のレンズコバが、随分とリムより前にはみ出しています。
お世辞にも見た目が良いとは言えないかもしれませんが、リムより後ろにレンズがはみ出るような組み方をしてしまうと、
跳ね上げていないときに後ろの累進レンズに、コバが干渉してしまうことになります。

強度マイナスレンズでたまに見られる、「コバの斜めカット」は、正面視時の印象がイマイチなので、私は好きではありません。
お客様にその辺の事情を説明した上で、後ろのレンズに干渉しないような対処をしたということです。

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1612133.jpg

ちなみに、プリズム量は、2△B.U.&4△B.O.と、2△B.D.&4△B.O.です。

レンズを4枚使っていますが、玉型サイズが40ミリと小さめですので、プラスチックレンズ使用での重量は、

1612141.jpg

まぁ、こんなものでしょう。


納品時のご感想としては、跳ね上げた瞬間にプリズムが無くなることによって生じる違和感のようなものがあるものの、しばらく使ってみますとのことでした。

実際のところ、プリズム付加でも短時間の近見は可能なご様子ですが、長時間の近見に耐え得るかどうかは、実際にいろいろなシーンで使ってみないと、判断はできないと思います。
そこら辺のことは、随時フォローできればと考えています。



  1. 2016/12/14(水) 23:51:11|
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ブックカバーに収納できる老眼鏡

この既製老眼鏡、

1611231.jpg

こんな風にコンパクトにまとまります。

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これだけなら、特段珍しくはないのですが、この老眼鏡はブックカバーとセットになっています。

1611233.jpg

ブックカバーに取り付けられている袋状の部分に

1611235.jpg
1611234.jpg

収納できるというわけです。

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「読書のお供に」というのがセールスポイントなので、「ブックカバーなどいらん」という人には、率直に申し上げて、お勧めしにくいです。


  1. 2016/11/23(水) 23:45:58|
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運転手さんと遠近累進

バスやトラックをはじめとして、車の運転をするのが仕事のかたが、手元の見えにくさに難儀して相談に来られることが普通にあります。

運転時に単焦点メガネを掛けているかた、運転は裸眼でされているかた、いずれにしても、近くを見るのにメガネの掛け替え・掛け外しをしたくないということであれば、遠近両用レンズをまずお勧めするのが一般的です。

遠近両用レンズは、境目のない累進レンズと、境目のある二重・三重焦点レンズに大別されるかと思いますが、今は累進レンズを最初にご提案するケースが、多いかと思います。

累進レンズは、一枚のレンズの中で度数が変化することで、視線の使いかたにより、遠くから近くまでが見えるものです。

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sisen_20161115203003bec.jpg
(ホヤビジョンケアカンパニー資料より)

そのため、レンズの場所によっては遠くが見えにくくなります。

たとえば、こんな風な見方をすれば

pcruisin.jpg

遠くの度数よりも金法重視の度数エリアに視線が通るので、遠くがぼやけます。

累進レンズを調製する際には、瞳孔の高さがレンズのどこに来るかを確認して、遠用度数の入る位置を確認します。

plus4.jpg

上の丸が遠用度数、そこから下の丸に向かって近用度数へと徐々に変化していきます。

普通にまっすぐ前を見ている状態で、レンズのどの位置に瞳孔中心がくるかをチェックし、それを基にレイアウトを決めたとすると、運転中に顎を上げ気味にする癖があるかたの場合、遠くの見えにくさを訴えられます。

なので、顎を上げ気味の状態で瞳孔中心をチェックしてレイアウトを決めるのがいいように思うのですが、そうする近用度数がかなり下のほうに移動してしまうため、ふだん近くを見ることに不便を感じます。
近くが見えにくいから遠近両用累進にしたのに、意味がありません。


それから、視界の中にぼやけて見えるエリアが存在してしまうため、レンズレイアウトには問題なくても「何か、スッキリ見えない」と言われることもあります。
今まで裸眼で運転していて不自由を感じなかった人に、特に多いパターンのように思います。
遠用度数のエリアが広くなるように(度数の変化が、かなり視線を下げてから始まるように)レイアウトすれば、近くが見えにくくなります。

こうしたときには、累進レンズではなく、二重・三重焦点レンズのほうが遠見のスッキリさは向上するように思いますが、近見したい距離がいろいろある場合には、使いにくさも出てきます。


「遠くは広くスッキリ見たい。でも近くもしっかり見たい。」というのを具現化させるのは、簡単なようで結構大変です。
十二分にお客様にご説明する時間を取らないと、失敗します。






  1. 2016/11/15(火) 23:30:16|
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トマトグラッシーズ 新型

子供用フレーム「トマトグラッシーズ」の新型が入荷しています。

従来の

TKAC

TKAC.jpg

TKBC

tkbc_2016111321550827f.jpg

に続く

TKCCです。

TKCC6front.jpg
TKCC6.jpg

従来品は丸みを帯びていましたが、こちらはスクエア型です。

サイズは40・42・44・46の4つ
カラーは18色展開です。

当店では、各サイズの試着ができますが、カラーは5色のみ在庫を用意しております。
カラーバリエーションは、TKBCと同じで、こちらは人気のある10色の在庫がございますので、こちらをご参考にしていただければよろしいかと。
在庫のない色をご覧になりたい場合は、取り寄せにて対応となります。


  1. 2016/11/13(日) 23:50:17|
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換えたほうがいいですか?

転んでしまったり、何かにぶつかってしまったりで、レンズに傷がついてしまうことがあります。

1611061.jpg

残念ながら、レンズの傷は、修復ができません。
傷を無くしたいのであれば、新しいレンズに交換することになります。

こういったとき、お客様から「レンズを新しく換えたほうがいいでしょうか?」と聞かれることがあります。

当店では、こういったお客様責になる場合は、無料交換はしておりませんので、購入時期によってはお値引きがあるにせよ、お客様に金銭的負担が生じます。

明らかに「こりゃ換えないとどうにもならないだろう」というレベルでなければ、「矯正視力や使い勝手に不具合がなく、傷に我慢ができるのなら、もう少し使われてもいいのではないですか?」というお答えになります。

傷の場所が、レンズの周辺部でしたら、そのまま使われるかたも多いですが、視線の通る場所に傷がついている場合は、交換されるお客様のほうが多いです。

「傷のついたレンズを使っていると、眼に悪くありませんか?」と聞かれますが、レンズの傷が直接原因で眼疾患を引き起こすということは、絶対にないとは言えないでしょうが、稀だと思います。
それよりも、傷が視界に入れば、その鬱陶しさで、精神的に良くないのではないでしょうか。

無料交換ができない以上、安易に「交換しましょう」とは申し上げにくい部分がありますので、傷が付く前の見え具合・使い勝手、傷がどの程度気になるのか、などを踏まえて、ご判断いただければと思います。



  1. 2016/11/07(月) 23:35:40|
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溝が掘れない

こんな検索ワードがありました。

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同じかたが、言葉を変えて検索されたのかもしれません。

恐らく、レンズのコバに溝を掘り

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そこに糸を這わせる

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ナイロールフレームの加工をしたいのだけれど、その溝が掘れないということでしょう。

検索されたのがユーザーさんであれば、自分はナイロールフレームで作りたいのだけれど、眼鏡店で「あなたの度数では作れない」「あなたの希望するレンズでは作れない」などと言われた、とか。

レンズの素材でいえば、当店ではガラスレンズへの溝掘りはお断りしています。
また、作製方法によりますが、偏光レンズもお断りする場合があります。
その他の、一般的なプラスチックレンズであれば、通常は問題ありません。

度数に関して言えば、溝を掘ることだけを考えるのなら、特に問題はありません。
ただし、以前お話ししたように「溝を掘るために必要なコバ厚」というのがありますので、そこは考慮する必要があります。

弱度の近視の場合の上下方向や、遠視の場合の耳側あたりは、往々にして薄くなりがちです。
そういう場合は、その部分へ溝を掘るのに十分な厚みを持たせてレンズをオーダーすれば済みます。

ですが、そういうオーダーをする場合、メーカー在庫ではなくなりますので、メーカーからお店へのレンズの納入価格が上がります。
それに伴って販売価格が上がるお店もあります。(当店は、コバ厚を確保するための料金加算はありません)
在庫品ではないので、納期もかかります。
コバ厚が増えるということは、レンズの厚みや重さも増えます。

もし、納入価格が上がってしまうのをお店が嫌がる(メーカー在庫品を売りたい)のであれば「その度数では、溝掘りできません」と言うでしょう。
もし、お客様に今日中に欲しいと言われても、納期がかかるのであれば「無理です」ということになるでしょう。

あるいは、今使っているメガネフレームが壊れてしまったので、ナイロールフレームにレンズを入れ替えたい、という場合は、そのレンズ自体に十分なコバ厚がなければ「溝掘りできません」となります。

以上のことから、一般的なプラスチックレンズに関しては、十分なコバ厚があれば溝は掘れますが、コバ厚が十分でなければ、コバ厚を確保するために

・販売価格について、加算料金が生じるお店もある
・納期が余分にかかる
・レンズの厚み・重さが増える

といったことにご理解をいただけるのであれば、度数は気にしなくてもいいことがほとんどではないかと思います。

ただし、強度近視の場合、フレームによるコバの目隠し効果がない(レンズのコバがむき出しになる)ため、厚みが目立つというデメリットは考えられます。

また、どれくらいの度数ならメーカー在庫レンズでも溝掘りできるかというのは、選ばれるフレームの玉型サイズや光学中心(アイポイント)の位置などによって異なるので、一概には申し上げられないこともご理解ください。



  1. 2016/11/06(日) 23:44:47|
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こういう箇所のネジは・・・

当店で販売したフレームですが、テンプルに飾りがついていまして、

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テンプルの裏から、ネジ止めされています。

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ところが、このネジが両方とも抜けてしまい、飾りが取れてしまったということで、お客様がご来店されました。
運よく、取れた飾りがなくなることなく、ご持参いただけたので、ネジでつければ済むのですが・・・

当店で用意しているネジでは合いません。
反対側のテンプル飾りをつけているネジを参考にして、長さはカットしながら調節できるのですが、どうも太さが微妙に合わないようです。
太いネジを無理矢理入れて、雌ネジを痛めてしまっては元も子もないので、メーカーに確認して取り寄せることにしました。

もし、ネジの手配ができなかったらどうしようと思っていたのですが、幸いに手配ができました。

届いたネジは、これです。

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このネジがなければ、飾りは止まりません。
飾りがないと、すごく恰好が悪いです。
なので、このネジは簡単に緩んではまずいのです。

納品時にしっかり確認はしていましたが、これだけ短いネジだと、ちょっと緩めば抜け落ちてしまいます。
もしネジが緩んで、飾りが取れてなくなってしまったら、既に飾りの手配はできません。

もうちょっと長めのネジにするとか、そのネジが抜け落ちても、テンプルをフロントから外さなければ飾りが取れないような構造にしておくとか、何か工夫が欲しかったなと思います。

最終的にユーザーさんに迷惑がかかってしまうので、こういう凝ったつくりのときは、アフターのことまで考えていただけると嬉しいです。


  1. 2016/10/31(月) 23:35:58|
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パッドで、かぶれる

当ブログを始めたばかりのころ、鼻パッドにはいろいろな種類がありますという記事をアップしました。

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そのときは、パッドの形やフレームへの装着の仕方に焦点を当てていましたが、素材も細かく見ていくといろいろあります。

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『サンニシムラ総合カタログ 2015-2017』より


先日、お客様からのご相談がありました。

・他店で購入したメガネのパッドで、かぶれてしまった
・以前、当店で購入したメガネのパッドでもかぶれたことがあり、そのときは当店で別のパッドに交換をすることで解決できた
・他店購入品で申し訳ないが、当店で交換した、かぶれないパッドをつけてほしい

とのこと。

不本意ながら、そのときのやり取りの記録を残しておらず、どんなパッドに交換したのか覚えておりませんで、とにかくご来店いただきました。

ご来店いただき、かぶれないパッドを確認しますと、上記パッド画像の下側のものでした。
この素材はポリエステルです。

当店購入でかぶれてしまったパッドが何だったのかがわかりませんが、フレームに初期設定されていたものであれば、パッド面が形状記憶性質を持ったものでしたので、少なくともポリエステルではありません。

他店購入されたパッドの素材は、当然確認が取れませんが、まずは実績のあるポリエステルに付け替えました。


と、ここまで読まれて「パッドの素材でかぶれたり、かぶれなかったりするものなのか」という疑問を抱かれたかたもいるかと思います。

過去には、下記のようなこともありました。
当店購入のフレームを納品後、お客様から「顔中がかぶれた」という連絡をいただいたのです。

メガネを初めて掛けられたかたではなく、金属アレルギーとも思われなかったので、私は先セルを疑いました。

その先セルの素材は、今となっては覚えていないのですが、一般的なCP(セルロースプロピオネート)材ではありませんでした。
先セルに含まれている可塑剤にアレルギーを起こした可能性は否定できない、というメーカーの返答でした。
新品のときは可塑剤が十分含まれていて、少しずつ蒸発していくため、同じフレーム(先セル)でも、仕入れてから長期間経っていれば、可塑剤が減るのでかぶれにくくはなるかもしれないとも言われました。

このときはCP材の先セルでサイズが合うものがあったので交換し、鼻パッドはニュクレル材だということなので念のためポリエステルに替えました。

結果、かぶれなくなったとのことで、先セルかパッドかどちらか(もしくは両方)に原因があったと思われます。


話が元に戻りますが、先のお客様、着る物の素材でも容易にアレルギー反応を起こすそうです。
私も「涼感素材」の下着は痒くなったりするので、気持ちは分かります。

どんなものでも、体質によってはアレルギー反応を起こす可能性があるわけです。

それを考えるとパッドや先セルは、いろいろな素材のものを用意しておいたほうがいいということになりますが、そのためには規格がある程度統一されている必要があります。

「このフレームには、このパッド・先セルの形状しか合わない」ということだと、対処ができません。
そういうフレーム、結構あります。
特に先セルは、形も実に様々です。

オリジナリティを出すためにはやむを得ないと思いますが、メーカーとして、そういう自体が起きたときにどうしたらよいか、考えていただく余地はあるかと思います。




  1. 2016/10/29(土) 23:20:00|
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触らないでください

度なしサングラスがずり下がってくるということで、モダン(耳の後ろに添わせる部分)を曲げてほしいとの依頼を受けました。

当店で買われたそうですが、その時は時間がないので、フィッティングしないで帰られたとのこと。

なので、ごくごく普通にフィッテイングしようと、まずは耳周りの確認をしようとしたのですが、帽子が邪魔なので取ってもらおうとお願いしましたら、「何でですか?」と問われました。

「耳の後ろを確認しないと、どこでどのくらい曲げればいいのかわかりません」とお伝えしたのですが。。。

・耳の後ろの形なんて、誰だって同じ
・触られるのは嫌

と言われました。

耳の後ろの形は、人それぞれ違いますということはお伝えしましたが、私に触られるのが嫌なのか、私以外の者でも嫌なのかはお尋ねしませんでした。

いろいろなお客様がいらして当然なので、そういうご主張をされるのはやむを得ないとして、考えさせられたのが次の一言。

・よそのお店(スーパーに出張で出店を出していた?)で、以前もサングラスのモダンを曲げてもらった。その時は、耳の後ろなんて見ないで、その場ですぐ曲げてくれた

実際に、どんなレベルのフィッティングをされたのかはわかりません。
適当に(いいかげんに)曲げたのかもしれません。

問題は、そういう対応をすることで、お客様が「そういうものだ」という認識をされてしまったことです。

かくいう私がどうしたかというと・・・

他店購入のものならお断りしたのですが、自店購入なのでそうもいかず、かといって耳周りの観察もせずに曲げられるはずもなく、やむなく「曲げる」のではなく、ストレートテンプルをフィッティングするような「抱き込む」イメージで対応しました。

お客様は、それで(その場では)ご満足されて帰られたのですが、私がしたことも結局は「耳周りは見なくていい」と勘違いさせてしまったことにほかならいわけで。

「触られたくない」と言われているのに「プロの仕事は、そういうわけにいかない」と突っ張ったらトラブルになるだけのような気がしますし、どうすればよかったのか考えてしまいました。


きちんとしたフィッテイングをしようとすれば、耳周りはもちろん全体の観察が必要になります。
顔の形は、人それぞれ異なります。
耳の後ろを観察するためには、通常は耳周りに触れないといけません。

せめてこの記事を読まれたかたは、そこのところ、ご理解いただきたいと思います。






  1. 2016/10/26(水) 23:53:02|
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